一般国道49号
七折峠 旧旧道編 第1部

2021年3月20日・2021年4月11日 探索
2021年5月29日 公開

旧旧道への誘い

旧道の探索を終えてから、およそ20日後の4月11日。
私はまたこの七折峠にいた。前回の探索時に積雪のため断念した旧旧道の探索を行うためだ。ここは塔寺側から来ると1番カーブを抜けて2番カーブへ向かう途中の地点。前回と比べて、探索する時間帯の違いもあるが、日差しが眩しい。空気は冷たいものの、この日差しのお陰で探索中は汗ばんでしまいそうだ。でも油断は禁物。長袖に長ズボンに皮手袋、ヘルメットに長靴を装着した完全防備で今回も挑む。

ところで、旧道編で私がやってしまったミスとは何だったのか。まずは、それを皆さんにお伝えしたい。旧道を探索した当時、この七折峠の旧旧道については詳しく調べておらず、それがどこにあるのかわからない状態だった。この点は今になって大いに反省しているところだが、この時の私は「現地に行けば旧旧道の入口はわかるだろう」と、油断していたのである。
これを踏まえて、私がやってしまったミスとは…これだ。

この画像は旧道編で紹介した画像だ。この時私は2番カーブに入る直前で、会津坂下町の景色が一望に広がる場所があったので撮影した、と紹介した。画像の中にも注釈を入れたが、手前に見えている平場は何だろう?。本来なら、この時に「もしかしたら」と旧旧道の存在を気づかなければいけなかった。これが、私がやってしまったミスである。
そう、もう答えを言ってしまったようなものだが、この手前に「チラッと」見えている平場が、実は旧旧道の入口だったのである。

先に見える橋が旧道の七折橋。そう、ここは2番カーブに差し掛かる直前の地点だ。私がやってしまったミスの地点は、もう少し先といったところか。手元の地図を見ると、この右下に旧旧道が通っているはずだが、ここから見た限りでは旧旧道があるという雰囲気のかけらもありゃしない。やるな、七折峠の旧旧道よ。うまく隠れたもんだ(笑)。
だが、今回は事前の知識と手元の地図がある。かくれんぼは終わりだ。見つけたからには、なにがなんでも通るぞ。覚悟しろ。…などと、頭の中で呟いていて、そのBGMは何故か宇宙戦艦ヤ〇トのテーマだった。勇んで突入してケガしないように気を付けよう(笑)。



こうしてみると、ただの道路脇の空き地。だが、よくよく観察して見ると不自然の塊だ。側溝の脇が更に舗装されているし、目の前に見える笹の茂みの向こうには、いかにも「何かありそうな」雰囲気じゃないか。チェンジ後の画像は、その笹に覆われた茂みをぐるっと回り込んで撮影したものだ。笹の茂みの向こうには、ヤブの中に突っ込んでいく平場が見える。これはまさしく…

あったぞ!これが旧旧道だ!

たぶんこの時、声に出して言っていたと思う。それは自信がある。このように、自分が思ったことを口に出しても周りには人がいない。なので、実に自然に独り言が出来る。私はこれが旧道探索の楽しみの一つだと思っていたりするのだが。

右側の上部に見える白い帯は旧道のガードレール。覗き込んだら旧旧道が見えるやん(←見てたヤツ)。実はこんなに近いところに旧旧道が潜んでいたのだ。歯がゆいったらありゃしない。だが、こっそり隠れているのもこれで終わりだ。この広々とした路盤は、実に素敵な風景を私の目の前に見せてくれている。いやぁいい。これはいい風景だ!。
ところで今回の旧旧道の撮影には、久しぶりにD90を使用した。やはりD300と写りが違うし、久しぶりの濃い目の旧道探索に期待が膨らむ。

往時の面影を今に残す、実にいい雰囲気の旧旧道。…でも、少し道幅が広すぎるような気がするのは、気のせいか。もしかしたら、この旧旧道は何かの理由で現役当時の道幅よりも拡幅されているのかもしれない。…ま、それはともかく、この旧旧道を歩いているとなんだか楽しい。もちろん周りには十分注意しながら歩いているのだが、それよりもこの風景と道の雰囲気がそうしているのかもしれない。

いよいよ旧旧道の探索の始まり。
最初の印象だけだが…

これは楽しめそうだ。

いざ、出陣!

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