新潟県主要地方道56号
小千谷大沢線

2022年7月24日 探索 2022年9月9日 公開

新潟県主要地方道56号小千谷大沢線。
この道路は、着物の小千谷縮と錦鯉、そして日本最大の四尺玉の花火が上がる片貝花火(片貝町煙火協会公式WEBに飛びます)で有名な新潟県小千谷市と新潟県柏崎市の国道252号を結ぶ、全長21キロの主要地方道である。この県道をWikipediaなどで調べてみると短くサラッと書かれて終わっているが、実際はそんなことはなくて、なかなかに濃い県道だったりするのだ。
では、そんなにサラッと書かれている県道なのに、何故に私が探索する気になったか。それはおなじみの「地理院地図」を眺めていた時に目に留まった、主要地方道56号の地図だった。それがこれである。

国土地理院の電子地形図(タイル)に注釈と矢印を追記して掲載

少し地図が細かく小さくなってしまって申し訳ないが、今回の探索距離が非常に長く、しかも全体を載せないと今一つわからなくなってしまうことから、この地図を載せた。ご理解いただきたい。ところで今回のスタート地点は、右側にある新潟県十日町市の小白倉集落に始まる。ここから主要地方道56号を通って榎峠に抜けようとするのが今回の探索コースだ。

この道は、地図の等高線を見て頂くとおわかりいただけると思うが、小白倉集落から中間地点の西山橋に向かって一気に下って標高を下げ、そこから榎峠に向かって今度は一気に標高を上げると言う、アップダウンが激しいコースだったりする。ここを探索するにあたって、腹が出ていることを気にしている中年が(←私w)アップダウンが激しいコースを自転車で辿るには多少(大いに?)支障があることが予想された。

それに、西山橋から先の榎峠に向かう主要地方道56号は、それまでの道幅が広く対面通行が可能な2車線の道とは違って、結構ハードな道になりそうと言うことは地図上で予想できた。その証拠に、今回の探索の中間地点とも言える西山橋から先は、ただの一本線になっているではないか。
果たして主要地方道にも関わらず、地図上で一本線の表記になっているこの道はどんな道か。私がここに大いに興味をそそられたことは言うまでもない。

この画像は、小白倉集落から西山橋までの区間で撮影したものだ。
撮影したのは夏真っ盛りの7月下旬だったが、強い日差しが木立によって遮られ、涼し気な印象を醸し出している(実際はそんなことはなかったが)。ここはのんびりと散歩気分で歩きたいところだが、そうもいかない。この画像をよく見ていただけると掴んでいただけると思うが、ここは結構な下り坂だ。ここを逆に上るのは、出来れば遠慮したい。

どういったコースで探索を行うか考えたときに、今回の探索を小白倉集落を起点として自転車で行うと仮定すると、集落から一気に下って西山橋まで行き、今度は登りになって榎峠まで登るという、私にとっては過酷なコースになる。おまけに車をどこかに停めてベースとしなくてはならないが、それを小白倉集落のどこにするかという問題もあった。まかりなりにも国道上に、まさか路駐すると言うわけにもいかないだろう。これらのことから、小白倉集落を起点とするのは避けた方がよさそうだ。と言うことであれこれ考えた結果、ひとまず車で途中細かく停まって撮影などレポートをしながら西山橋まで行き、あとはそこで自転車で行くか車で行くかを考えることにした。

と言うことで、ここは一般国道403号と主要地方道56号の分岐点。そこに私は立っている。左右に走っているのが一般国道403号、正面から山に突っ込んで行く道が主要地方道56号だ。ここから見ても頼りなさそうな道だが、西山橋から先はこれよりもっと頼りない道になることが予想される。それを想うと、今から顔のニヤケが止まらない私だ。

まずは中間地点の西山橋までの前哨戦。そして、そこから先はこの道の本性が現れる、いわば「非常に楽しい区間」だと思われるのが後半戦で、顔のニヤケと共に、今から胸が高鳴っているのが自分でもわかる。そして今回、私の頭の中に流れているのはKenny Loggins(ケニー・ロギンス)の「Footloose」(フットルース)。
洋楽が詳しくない方はピンとこないと思うが、同名の映画の挿入歌だったり、某ハンバーガーショップのCMに使われていた曲と言えば、わかっていただけるだろうか。この曲を聴いているとつい踊りだしそうになるが、ここで踊っては一向に先に進まないのでやめておいた(笑)。

さぁ、まずは西山橋目指して…
探索開始!

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