新潟県主要地方道59号
大和焼野線
後山トンネル旧道
 第3部

2023年4月22日 探索 2023年6月4日 公開

行く手を阻むもの

前回、登り坂のステージが上がる左カーブのところで、右の山側の斜面が崩れていた。その崩れた斜面を見上げると、かなり上の方から崩れているようだった。その崩れ方から、現在進行形と判断した私は早めにこの場所から先へ進むことにしたのだが、その私に立ちはだかったのはこれだ!。

おおっと!(笑)

道が崩れていた!…訳ではない。道に立ちはだかるこの小山の正体は雪だ。ところどころに白いものが見えるのは雪で、つまりはこの周辺の地域は冬になるとこのくらいの雪が積もります、と言うことだと思う。ここまで除雪された後なのかな?とも考えたが、こんなところまで雪を集めて小山にする意味がわからない。と言うことで、自然に積もった雪の残骸と判断した…のはいいが、問題はどうやってこれを乗り越えるかだ。

…え?。左側の少し低くなったところを越えればいいんじゃないかって?
ところがね、そういう訳にはいかないのよ。こうして撮っているからそんなに高くないように見えるけど、実際には路面から結構高さがあって一人で越えるだけでも大変な上に、忘れちゃいけない。私は自転車を引き連れていると言うことを。ということで、この雪山相手に自転車を相棒に四苦八苦で格闘した結果…

突破!

どこかで聞いたフレーズのような気がするが、気にしてはいけない(笑)。
いや、乗り越えるのに四苦八苦しましたわよ。この画像で言うところの、右側の一番低い場所を狙って自転車を押し上げたけど、重くてなかなか上がらないのよ、これが(^^;

ところでこの角度で雪山を見るとわかるが、この雪は斜面から滑り落ちてきたものと言うことがよくわかる。これは雪崩と言ってもいいかもしれないし、右には崩れた現在進行形の斜面が見える。人間が作った道を自然がその回復力で元の姿に戻そうとしている。その瞬間の光景の美しさは、決して作り出すことは出来ないもので、それをあらためて確認した瞬間でもあった。

あ、ちなみに真ん中に写る自転車は私のお供をしてここまで上がってきたものだ。彼はここから見ると右側の一番低くなったところを押し上げられて乗り越えた。

雪崩と思しき雪の塊を乗り越えて先を見ると、そこにはまたいつもの峠道の姿が戻っていた。路面のアスファルトの灰色と周辺の緑、それに空の青空のコントラストが美しい。スタートとなった分岐点からここまでさほど距離は進んでいないものの、勾配が急だっただけに空がだいぶ近くなっている。現道の後山トンネルが出来るまでは、こんなところを通っていたのかと思うと、その大変さと苦労がわかろうというものだ。

右カーブを曲がっていくと、こんな感じの素敵な直線が待っていた。およそ峠道には似つかわしくない直線だが、勾配はなかなかのもの…。というか、急勾配と言ってもいい。私はさっきの雪崩の地点でチラッと登場した自転車を押しているが、結構重いのは言うまでもない。だが、それもこの景色がすべてを無くしてくれる。アスファルトの灰色に新緑、それに清々しい青空。この景色を、当時この道を通った人々(笑顔もあっただろうし、もしかすると泣き顔もあったかもしれない)も見ていたかと思うと感慨深い。

周りの風景を楽しみながらてくてくと歩いて峠を目指す。路面には枯木や枯草が散乱してガードレールもなく、道幅も普通車1台分ほどしかないこの道。右側は急斜面、冬には雪崩が起きたかもしれないし、通行止めになっていたかもしれない(たぶんそうなっていたと思うけど)。ガードワイヤーも一部にしかない、街頭なんかあるはずもないこの道、夜は通りたくない道だっただろうなぁと思う。

丘のように登り坂になった軽い右カーブを過ぎると、途端に路面状況が悪化してくる。路面に散乱した枯草や枯木が、道の斜面から流れ出した沢の水で軽い泥濘となってしまっている。今回はトレッキングシューズを履いているが、ある程度は防水になっているので、何とかクリアできそうだ。と、この場所に立って状況を確認しているところで、あることに気づいた。

ここ、以前にも一回路盤が崩落して復旧工事してるな…
さっきの現在進行形の崩れ方とは違って、ここの斜面は安定していそうだ。確認してみよう!

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