新潟県一般県道137号
天神林上条線 未開通区間
第2部
2020年11月14日 探索・2020年12月28日 公開
さぁ、期待を持って進むぞ!。あれだけあった道幅はかなり細くなり、普通車は通るのも苦労しそうな道幅だ。県道はおおよそ4トントラックが難なく通れる道幅と構造が条件になっているので、この道幅だとおおよそ4トントラックは・・・通れないことはないが難しいだろうな。おまけに左側は竹林で、壁のようになっていて、圧迫感がスゴい。
チェンジ後の画像は、道幅の比較対象に自転車を置いてみた画像だ。おおよそ道幅は2メートルと見ていいだろう。・・・いや~、せめーな(笑)
いやぁ、いい道だ!(笑)
こんな細くて頼りない道、大好き!(笑)
ここまで急な登り坂で自転車を押して上がっているのもあるし、多少疲れてきたので少し足を止めて周りの景色を眺めてみる(←都合のいい休憩とも言う(笑))。そこで改めて前方を眺めてみると、道がある場所だけ木々がないように見えた。どうやら、右へ左へつづら折りで峠を目指している道の線形を表しているようだ。この線形からすると、峠から先の長福寺方面へ降りる道程が未開通区間になっていると思われる。
少し進んで改めて眺めてみると、やはり山間を切り裂くように道を通している。周りの地形を見ると、右側の山々の斜面と左の路肩から下の斜面の角度がほとんど同じように見えるので、ここは切り通しで道を作ったと考えられる。でも、この道が昔は若宮町と長福寺を結ぶ街道だったとするなら話は別で、かえって切り通しは不自然じゃないかと言うことになる。古くから存在する街道は、山の斜面や道筋など地形に沿って作られていることが一般的だ。切り通しも確かにあるが、ここまで大がかりに山の地形を改変して道を通すのは、その先に隧道などがある場合でないと、あまり見受けられないように思う。後ほど、旧版地形図でじっくり調べてみよう。
道はまさしく「ひょろひょろ」と結構急な勾配で峠を目指して上がっていく。道の左側は普通ならガードレールがありそうだが、代わりになぜかフェンスがあったりして、普通では見られない光景が見れてなかなか楽しい。
道の右側には法面ではなく開発された広場のような跡が見られるものの、今はそこに何があったのか見当もつかないほど自然に返ってしまっている。フェンスの外側に何かないかなと思いつつ、覗き込んでみると…
フェンスの外側に
ガードレール?!
普通のフェンスと違って頑丈そうなフェンスの外側に取り残されたように存在するガードレールが哀愁を誘うが、なんでフェンスの外側なんだろう?。よくよく見てみるとガードレールの高さと路面の高さがかなり違っていて、ガードレールの方がかなり低い位置にある。路面を舗装する際に若干かさ上げされているのかもしれない。でもそれならガードレールもかさ上げしてよって気もするが…。
坂を上り切ると、いよいよ峠に差し掛かる。グーグルマップで途切れていた場所は、おそらくここだ。ということは、ここからが未開通区間の始まりということになる。その場所は少し広場になっていて、一見するとどこが道だろう?って思ってしまうが、ぜひ安心して頂きたい。道はちゃんとあるはずだ・・・たぶん(笑)。
キタキタっ!峠だっ!
・・・にしては、普通の峠となんだか様相が違うような気がするのは気のせいか。と思いながら、周りを見回してみると、右には登山口(遊歩道の入口?)、左には休憩場所だろうか。ここだけ少し道幅が広くなっていて、更に左側を見てみたのがチェンジ後の画像だ。かなり低く切り拓かれていて、加茂市の産業廃棄物の処分場になっているようだ。管理しているのが行政だけあってしっかりと管理されており、環境破壊と言う言葉は当てはまらない印象を受けた。ここから少し進んで、更に左右を見回してみると…
どうやらここでハイキングコースが交差しているようだ。最初の画像は右側を見たもので、山頂へ向かう道はハイキングコース。道標の木標はどうやら県道を差し示していて、右は若宮町(私が登ってきた方だ)1000m、左は長福寺1050mとある。下条川ダムとは長福寺の先にあるダムのことで、長福寺の集落からおよそ600m先のようだ。チェンジ後の画像はここから左方向を見たもので、若宮・元狭口ハイキングコース入口とあるが、すっかり草生してしまっている。これなら、ハイキングと言うよりヤブ漕ぎと言った方がいいかもしれない。
ここが峠の頂点。ダブルトラックはあるものの、軽トラックくらいしか通れないような道のようだ。これは思った通り、新潟県一般県道393号礼拝長岡線沖見峠トンネル旧道と同じように「道はあるものの基準に満たないため未開通」扱いになっているものと思う。だが、393号と決定的に違うのは、この137号が「未舗装」だということだ。
いよいよ未開通区間の始まり。
さぁ行こう!