新潟県一般県道137号
天神林上条線 未開通区間
第3部

2020年11月14日 探索・2021年1月5日 公開

いよいよ未開通区間のスタートだ。予想はしていたが、案の定未舗装だ。でも、これなら一般県道506号岩沢中条線と同じくらいの道幅(それより広いかもしれない)と思われるので、この幅で舗装してしまえばいいんじゃないかと言う気もするのだが…。でも、周りは深い緑に囲まれて野鳥も囀る、里山の風景を残す非常にいい環境ともいえる。となると、このままの方がいいのかな。探索する楽しみも増えるしね(笑)

クルマ一台が通れるだけの道幅の未舗装路が、麓の長福寺の集落を目指して進む。この道はどうやら若宮町側から整備が進み、頂上付近まで達したところで若宮公園を抜ける加茂市道が開通してしまったために、その存在意義を失って工事中断となり未開通区間になってしまったのではないか。そんな気がしてきた。同じ長福寺方面に抜けていることでもあるしね。とは言え、県道ではあるので管理はしっかりとされているようだ。路面には泥濘もなく砂利が敷き詰められて通行しやすいが、このような道にお約束の「路肩にはガードレールもデリネータもない」という事柄はしっかりも守られており、この道でももれなく「ない」(笑)。左側の路肩の下は急斜面の崖になっており、万が一のことがあればかなり下まで滑り落ちることになるので、注意が必要だ。



先へ進んでいくと、妙に明るい部分に出た。ここだけ路肩側の林が切れて明るくなっているところを見ると、ここは以前に崩れてしまい路盤が流失したようで、路肩側はこれまでの「斜面」ではなく「擁壁」になっているところからも、崩れたとみて間違いなさそうだ。チェンジ後の画像は、その擁壁の部分から下を眺めたところで、ご覧のように結構な高さがあるので下を覗き込むことはやめておいた(と言うか、出来なかった)。
こういう路肩側の擁壁が施工してある部分に出会うといつも思うことだが、こんなところによくもコンクリで擁壁を施工したものだ。そのおかげで、こうして通行することが出来ている。

なんとも雰囲気の良い道になってきた。探索した時季が紅葉の季節だったため、様々な色の木々がこの道を彩っている。こんな道は自転車を降りてのんびりと歩きたいところだが、今回は止めて自転車で走っている。それと言うのも今年はプーさん(クマ)の出没が非常に多く、この道がある加茂市も例外ではない。こうしている撮影している時もいつ右の斜面から姿を現すか、わかったものじゃないのだ(クマ鈴を2個つけて、ラジオも流しているけどね)。それでも道の様子を眺めてみると「道の部分だけ山の斜面を削りましたよ」と言うのがよくわかる。この道の前身は林道か作業道だろうか、などと思いながら、道はこの先緩やかな左カーブ、快走路の道を進む。

緩やかな左カーブを進むと、杉林がここだけ切れて広葉樹が並ぶ区間に出た。道の雰囲気も非常に明るく、ここでちょっと休憩したいものだが先へ進もう。路面には落ち葉が積もって、ダブルトラックを消してしまっている。ここまで来ると通る人も車もいないのか、今までとは違い山中に佇んでいる道の様相だ。その雰囲気は旧道に近い。もっとも、旧道なら路面がそれこそ灌木の林だったりして、今よりももっと荒れているだろうけど。



今度は杉林の中を進む。天気がいいせいか杉林の中でも空は結構明るくて、ダブルトラックも復活した道を、思わずのんびりとペダルをこいでしまう。この画像からはわかりにくいが、右側に白い表示板があるのが見えるだろうか。実は思わず「旧制道路標識か?!」などとワクワクしてしまって、すみやかに(急いで、とも言う(笑))近づいて確認したのが、チェンジ後の画像だ。ブレていて申し訳ないが、そこには・・・

危険 ワナ設置中 加茂市猟友会」

表示板がある角度からすると、ワナは山中に設置されているようで、この道路上に設置されているわけではなさそうだ(←当たり前だ)。ワナかぁ・・・猪だろうか、鹿だろうか。きっと前者だろうな。

ここで地図を眺めてみると、この辺りで未開通区間の半分くらいまで来た。
残り半分の道の状態がどうなっているか気になりつつ、のんびりと先へ進んでいく。

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