新潟県一般県道550号
東谷塚野山線 未開通区間
第11部

2022年9月17日 探索 2022年12月22日 公開

標柱代わりのスノーポール?

おおっ!こいつはこの探索で最高のヤブだっ(笑)
前回、私は路肩が崩落しているのを見て「ここも来年は通行できるだろうか」と心配していたが、とりあえず目の前に広がっているヤブを前に今のこの状況が心配になったが、近づいてよく見てみると草の高さはさほどでもなく、これなら難なく通過できるだろう。

ところで、ヤブ漕ぎはやはり注意しなくてはいけないと思っている。そもそもヤブの中に突っ込んで行けばダニに刺されるかもしれないし、足元が見えないもんだから、間違ってヘビの尻尾でも踏もうものなら咬まれても文句言えない。それがマムシヤマカガシ(リンクはこれらのヘビの解説ページへ飛びます。ヘビが苦手な方は、リンクをクリックしないでください)だったとしたらどうだ。下手すると命取りになってしまう。そういった危険性を少なくするために長靴を履き、ダニになるべく咬まれないように長袖を着用し、手には革製のグローブを装備して臨んでいるわけだが、ヤブを越えた先にどんな景色が見えるのか、それを見たいがために先へ進む。

思ったとおり、ヤブにはなっているものの道形はハッキリとしているので、軽くヤブ漕ぎしていけば先へ進める。あとは足元の様子がどうなっているか、慎重に確認しながら進んでいくだけだ。見えない分だけ、もしかしたら路盤が崩壊しているかもしれないと言う危険性は十分にあると言うことを念頭に置いて、ヤブ漕ぎしていくが、このヤブはそんなに長くは続かなそうだ。前方の木々の下あたりは既に草が少ないような気がする。期待をこめて(?)進んで行こう。

やっぱり!。予想通りヤブは一部分だけでおさまったようで、ヤブ漕ぎも短時間で終わってしまった。その先に見えた風景は、あの深かったヤブが徐々に少なくなっていくのと同じくして、さほど長くはないが気持ちよさそうな短い並木道が始まっている。更にその並木道を越えた先は、明るい光が満ちて拓けた道になっているようだ。まずはその道を目指して進んで行こう。
右側は谷になっていて、結構急な角度で斜面になっていた。ヤブで路肩を踏み外してしまったら、大変なことになっていた。気を付けないといけない。

自然のままの木々に囲まれた、未成道の県道。下草はほとんどない状態で、歩きやすい路面が続いている。この道の状態が通常なのか、手入れされてこの状態なのかはわからないが、ここは何となく落ち着く空間になっていた。そういえば、ヤブだのスノーポールだの標柱だのといろいろ発見して舞い上がっていたせいで、さっきから休憩をしていないことに気付く。ここは日陰でもあることだし、この辺で一息入れよう。バッグからルイボスティーを取り出して飲むと、すっかり生温くなっていた。ま、そりゃそうか(笑)。

おおっ!またまたスノーポール?!・・・にしては妙に背が低いな。もしかしてこれは標柱の代わりだろうか。道路台帳と地図で現在位置を確認して照らし合わせてみると、道幅は約2m。このポールの幅とぴったり合っている。どうやらこのスノーポール、本当に標柱の代わりらしい。これまで発見した標柱でここが県道なのはわかるけど、やっぱりちゃんとした標柱が欲しいよね。
ここにはガードレールもガードロープもないもんだから、一見道幅は広く見えてしまうが、ポールが立っているところで確認すると、なかなか狭い。やっぱり未成道なんだなぁと実感してしまった。

この画像を見ていると山の中の小径のように見えるが、実は険道(県道)と言うこのギャップがたまらなくよい。道の部分だけ切り下げられたようにも見える道(小さい切通し?)は、登山道か散歩道、左に見える木々は白樺だろうか。・・・ここ、ひとたび大雨が降ってしまうと、この切通しに雨水が流れて川になってしまうんじゃないだろうか?などと要らない心配をしてしまった。だが、小径のようなこの道の雰囲気はとても良い。なんとなく足取りも軽くなって先へ進んでいくと…

いいなぁ!

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