新潟県一般県道546号
駒込北潟線
 第6部

2019年9月18日 探索・2020年10月25日 公開

小休止した場所から先へ進む。ここは道幅は狭いものの、道の両側はしっかりとした切り通しになっている。しかも辺りに杉林などが一切ないので、里山の雰囲気をよく残している風景と言えそうだ。どことなく懐かしささえ感じるこんな風景は私の大好物で、この道を山を切り開いて最初に開通させた人々の気概が感じられるようだ。

・・・と思いながら先へ進むと、辺りはほどなく杉林になってしまったが、その舗装は路肩に新しそうな側溝があったりして、なかなか楽しませてくれる。ここの道の様子は他のどんな区間よりも新しい舗装であることを物語っているようだが、実はここに来るまでに遥かに標高を上げており、ここまで舗装機材(アスファルトフィニッシャー)を持ち込んで舗装するだけでも大変だっただろうなぁと思う。

ここは道の両側が崖になっている。もしかしてここは稜線の上なのかな?。路肩にはデリネータが立っていて、その幅の狭いこと!。これまで細い県道はいくつか通ってきたが、ここも結構狭くていい勝負だ(笑)。目安は普通車一台通ればやっとと言うところで、ここですれ違いなどは絶対無理だろうという道幅だし、夜間には絶対通りたくない。一歩間違えば路肩から真っ逆さまだ。



少し立ち止まって辺りを眺めてみる。ほら、見事に崖でしょう?(笑)。しかも、ガードレールも何もないんだよ?。あるのは、頼りなげに立っているデリネータだけ。でもねぇ、ここにガードレールとかガードロープなどがあると、道幅の狭さが強調されて圧迫感がものすごいだろうし、冬には積雪ですぐに壊れてしまいそうだなと言う気もする。やっぱり無い方がいいのかな。チェンジ後の画像は反対側の路肩を写したもので、木々が生い茂っていてわかりにくいが、やっぱり崖になっている。



木々の隙間から撮影した一枚。なぜかこの場所だけ木々が生えておらず、もしかして過去に滑ったのかな?と言う気もするが、下を覗き込むのが少々怖くて、これ以上は進めなかった。勘弁して頂きたい。チェンジ後の画像は、これも反対側から山々を眺めたものだ。この道がまさしく稜線の上を通っているのがおわかり頂けると思う。景色も良いし、解放感も抜群だ。

稜線の上を走る区間を抜けると、日当たりのよい斜面を通る区間に出る。なかなか清々しく見晴らしも良いので少し休憩する。中央少し右に見える、斜めに走る白い線はこれから通る道のガードレールで、この地点から先へ進むと少し下り坂になって180度のヘアピンカーブで方向転換し、一気に山を下りていく線形を取る。

ここが、その180度ターンする地点のカーブ。カーブ外側は結構な高さの斜面になっているが、内側はほとんど平坦に近い。これは左側から右側へ向けて山がなだらかな斜面になっていたところを、斜面を削って道を通したのでこんな形になったのではと思う。木々に囲まれて走るこのカーブ、路面が乾燥している昼間なら、バイクで走っても楽しめそうな道だ。

いきなり狭いな!(笑)

一つ前の画像を見てもわかる通り、カーブの部分はそれなりに広い道幅だったが、それを抜けると極端に狭くなる県道。バイクで走るとライン取りに苦労しそうだ。少し間違えるとガードレールに刺さるし、ここは路肩からすぐに崖になっているので、落ちれば非常に危険が危ない。それもあって、ガードレールが設置されているようだ。

少し先へ進むと、またまた回り込むようなカーブが待っているが、勾配はさほどでもなく、荷車なら馬車でも通れる(登れる)かな?と言う勾配だ。そう、この道は元々は(牛車・馬車が通る)車道として造られたのではないかと思う。だからこうして距離は長くなるが勾配は緩やかになるつづら折りで設計されているのだ。この道を通ったのは何だろう?。北潟方面に下ろす原油だろうか。それとも駒込方面に運ぶ野菜や米、日用品などの荷物だろうか。
そうして想像しながらこの道を通っていると、過去の風景が垣間見えるようで楽しい。

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