新潟県一般県道546号
駒込北潟線
 第3部

2019年9月18日 探索・2020年10月13日 公開

狭路の賛歌



では、早速入っていこう。右側にあった看板は「注意!くま出没!」の看板だった。この道を探索した当時も(2019年)クマの出没は例年より多かったが、それでもこのレポを書いている2020年ほどではなかった。2020年の新潟県はクマ出没が非常に多く、細心の注意を払わなければいけない年になってしまった。おかげで探索が出来ないったらありゃしない。冬のネタ探しも出来るかどうか…。
・・・閑話休題。
チェンジ後の画像は新潟県ではお馴染みの、時間雨量と連続雨量での通行止めの雨量を示した表示板。延長が6500mもある。結構長い距離で、この数値がこの県道の険しさを物語っていると言ってもいいかもしれない。

おおっ!狭い!(笑)

さっきの看板や表示板があった場所の道幅の広さはどこへやら。街中を走っていた時よりも更に細くなった県道は、山の谷あいを縫って進むかのようにクネクネと右へ左へ曲がりながら北潟へ向かっている。この道、昔の峠道の雰囲気を色濃く残しているような気がして立ち止まって眺めていると、ここを行き交った往時の人々の姿が見えるようなこの道は、私としては非常に嬉しい道でもある。なお、路肩のデリネータにはしっかりと「新潟県」の文字があったので、ここが県道であることは間違いない。

峠へ向かって進む道。左は杉林、右は笹に覆われた低い法面に囲まれながら、若干の登り勾配で先へ進む県道。でどこか昔の未舗装の道の面影を残しているようで、非常に趣があるものと言えよう。路面端と路側帯を示す白線が消えかかっているが、これはこの場所が舗装された当初からのものと思われる。おそらくだが、ここは20年ほど前の時点で未舗装の、いわゆる「未舗装県道だった区間」なのではないかと言う気がする。

先へ進むと、ここは白線そのものがない。引いてあったあともないみたいだ。その代わり、路面端には雨水が流れる側溝があり、なんとなくさっきの白線が引いてあった区間とは違う気がする。舗装されたり、また未舗装になったりと言う道だったんじゃないかと言う気がしてきた。今回はクルマで探索しているため、エンジンを止めて辺りを見回してみると、鳥の囀りだけが聞こえる静かな山の静寂な雰囲気になった。それに空気が澄んでいて、9月と言えばまだまだ残暑が厳しい時季にも関わらず、涼しく感じる。こうして山と、そこを通る道の雰囲気を全身で感じるのも険道巡りの楽しみの一つだ。

あらっ?!
雰囲気が変わった?

またまた路面の雰囲気が変わる。この道はこうしてコロコロと変わって非常に面白い。今まで通ってきた道は手前の道だが、この道には側溝があるものの蓋はない。おかげで枯葉などのごみが入り放題の印象で、これでは清掃も大変だろう。対して先の方は蓋つきの側溝があり、いわゆる「現代の側溝」になっている。そこからが舗装が繋いであって路側帯が復活、舗装の繋ぎ目の位置の路肩には一本だけポツンとデリネータが立っているという、実に面白い道だ。あのデリネータにはきっと「新潟県」と表示してあることだろう。

・・・と楽しみながら探索を続けていると、このように開けた場所に出る。今までは林の中の道だったので若干薄暗かったが、このような場所に出ると太陽の光が眩しくて仕方ない(←ドラキュラじゃあるまいし)。おまけに路面はいつの間にかコンクリート舗装に変わっており、特徴的な白い路面が峠を目指して進んでいく。左側は…放棄された畑だろうか。今では草が覆い茂っており、自然に戻ろうとしている。こうしたところでも畑があるように、昔はここまで人の手が入って山を管理していた。いわゆる「里山」というやつで、だからこそクマや鹿も人間とうまく共存出来ていたと思う。今は過疎化や高齢化、農業や林業の衰退などにより、ここまで人の手が入らなくなっている。これも野生生物が増えてしまった結果だと思う。


峠までは、もう少し時間がかかりそうだ。クルマで探索すると楽だが、自転車で探索するときと違って道全体の雰囲気を掴みにくい。どこか見落としはないかと注意しながら進んでいく。

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