新潟県一般県道227号
室谷津川線 旧道
 第7部

2021年5月8日・2021年6月2日 探索
2021年8月5日 公開

雪の先の1t袋

これは…除雪した雪?。これが集められて道路封鎖がされているようだ。だけど、ここに来るまでの道程で、ここで道路封鎖をしなければいけないような危険なところはなかったはずだが…。
え~と…ところで、スタート地点からここまで結構歩いてきたが、ここはどのあたりだろう?。お馴染み地理院地図をプリントした地図を取り出して確認してみると…

国土地理院の電子地形図(タイル)に注釈を追記して掲載

なるほど、今はスタート地点から一つ目の アクセス道路の直前にいるようだ。
今日はこの先にある名古津集落の合流点を目指しているので、ちょうど中間地点と言ったところだろう。この先、旧道は合流点から先の常浪川側の路肩側に崖の記号があるので、通行止めになるならこの辺じゃないかと、あらかじめ見当は付けていたのだが、ここで遮られるとは思わなかった。


ふ~む…

クルマやバイクなら通行を遮ることは出来る。だが、私は今日は自転車に乗っておらず、歩いて探索している。これぐらいでは私の歩みを遮ることは出来ないぞ。まずは目の前にある、横向いて雪の山から飛び出しているデリニエータが気になる。どうせ乗り越えなきゃいけないことだし、確認してみよう。
・・・で、見てみたのがチェンジ後の画像だ。この状態を考えると、どうやら除雪ドーザが除雪する時に、雪に埋もれているのに気づかずにデリニエータまで集めてしまったようだ。
デリニエータに「君に幸あれ」と声をかけて、雪の山の脇を乗り越えていく。

雪山の端っこを通って難なく乗り越え、反対側に出て撮影したのがこの画像だ。寄せられた雪の表面にゴミが大量についているところを見ると、雪が寄せられてから結構な時間が経過しているようだ(山と積まれた雪にゴミが混ざっていると、雪が解けて嵩が減った時にゴミだけが残り、このような状態になる)。でも、残念だ。この雪山さえなければ左右の小さい切通しが映える、実に美しい道と思うのだが。
雪山に別れを告げて先へ進もうとした私に、更なる障害が立ちはだかった。

おおっと!、1t袋!

頑丈なんだかそうでないんだかよくわからない、1t袋を繋げたバリケードが2連で置いてある。
ま、確かにこの状態だと車やバイクは通れないわな…。ん?。てことは、あの雪山は向こう側から延々除雪してきて、最終的にあそこに積み重ねたってこと?。その先にこんなバリケードがあるなら、あそこにわざわざ雪を積み重ねる必要はなかったのでは…。

2つの1t袋バリケードを越えて、現道から分かれてくる道との合流点に辿り着いた。この地点で、今回の探索の中間地点だ。…なのはいいが、合流点はものすごく余裕があり、非常に広くなっている。ここは現道を作る上での重要な地点だったのかもしれない。
そういえば、この合流点に近い現道上にトンネルがあったはず。もしかすると、この合流点は現道を作る上での重要な地点だったのかも。あるいは、ここまで現道が先行して完成し、一番最初に切り替えられた区間だったのかも。ここに立って周りを眺めていると想像が膨らんで、目の前に光景が繰り広げられていく。



前方を見てみると、このような景色が広がる。右側へ進むと上り坂になって現道へとつながる。前方へ進むとそのまま旧道を辿る。
こうして見ても、実に広い交差点だ。
それはいいが、旧道上にまたしても何か載ってないか?。ここから見る限り、1t袋のバリケードのように見える。となると、現道からこの道を使って旧道に入ってきても、右も左も通行止めと言う、何やらよくわからない道になっているのだ。
だからなのか、ここでしばらく辺りをウロウロして何かヒントはないかと探していたが、その間一台もここを訪れる車はいなかった。


やっぱり1t袋だ!

ここから見ると、この先に続く道は結構楽しめそうな道のように思える。だから封鎖されてるのだろうか?。ここだけは道幅が広く、対面通行できそうなほどの幅がある。
チェンジ後の画像は、そのバリケードまで進んで撮影した画像だ。路肩には崩れた1t袋のバリケードが放置されている。バリケードの先には結構荒れた路面の旧道が続いているが、この区間が荒れているから通行止めになっているのか?。通行できないというわけではないと思うのだが。

まぁいい。どっちにしても私は徒歩だ。通行止めの標識や看板はあたりに見当たらず、歩いて通ることにする。今回の探索の名古津集落を目指すことにしよう。

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