新潟県一般県道137号
天神林上条線 未開通区間
第7部
2020年11月14日 探索・2021年1月21日 公開
のどかだ…(笑)
先の方に見える民家は長福寺の集落だ。手前に見える田園風景と相まって、日本の風景そのものの長閑な感じがいい。初夏には緑の稲穂が、秋には金色の稲穂が揺れている景色が目に浮かぶ。やっぱりこの道には車は似合わない(馬車や牛車なら別だけど(笑))。道路の右側は深い森の自然あふれる里山で、常緑樹の緑の中に、赤や黄色の色があふれる木々の姿が見えている。
先ほどの地点までぬかるんでいた路面は、また元のしっかりして乾燥した路面に変わり、落ち葉が覆っている。この探索では自転車を使っているが、先ほどまではこのぬかるんだ路面のおかげで押し歩きを余儀なくされていたのだ。この辺りは十分に自転車に乗れるが、ここは折角の景色だからと紅葉を眺めながら歩くと、路面を覆った落ち葉は結構大量のようで、歩くとふかふかして気持ちいい。右側の森は集落が近づくにつれてなのか広葉樹が多くなり、その木々の葉が赤や黄色に紅葉して美しい色合いを見せてくれているが、それを撮影したのがチェンジ後の画像だ。なかなか色彩鮮やかな風景ではないだろうか。
ダブルトラックが刻まれた路面はここまで来ると一段高くなって、一車線幅の道が長福寺の集落を目指して走る。道の脇には色づいた木々の葉が折り重なって、この道を通る者の目を楽しませてくれている。ここで持参した地図を確認してみると、この先にある橋を渡った地点までが未開通区間になっていて、その残りは数百メートルと言ったところ。未開通区間のゴールはもうすぐだ。
美しい紅葉の中を進む県道。先の方には電柱も見えてきて、里に近くなったことを実感させてくれる。ところで、この付近の路上で木の実(おそらくどんぐり)が多く含まれた動物のフンを見つけた。一度は通り過ぎて、やはり撮影しようと思い引き返したところで、山側でガサッと音がしたために「プーさん?!」と思ってしまい、それこそ文字通り「前向きに(後ずさりしながら)」後退した。今から思うと、もしかしてプーさんじゃなかったのかなと思うけど、気を付けなくてはいけないと実感した(←それでも探索にはいくのよね))。
チェンジ後の画像は、見事に色づいた木々を撮影してみた。だが、電柱が圧倒的に存在感を発揮しているのが残念(笑)。
おおっ!
未開通区間を抜けたか?
未開通区間は右の坂道!と言いたいところだが、正解は見ての通り左側の道だ。ちなみに右側の坂道は、その先にある住宅に通じる道で、私有地なので侵入しないようにしていただきたい。それにしても、赤い落葉と紅葉のトンネルに覆われた自宅への道って、実に羨ましい。あの道を紅葉を眺めながら歩いてみたい…というのは、私に似合わないか?(笑)。
上の画像と同じ地点から振り返って、今まで通ってきた道を撮影してみた。よく見るとこの辺りまでは舗装されていて、非常に通りやすい。それに、この付近の紅葉が美しいのは、この一段上にある住居に住まわれている方が手を入れられているからなのかも。この画像を撮影したあともこの場所から離れがたくて、しばらく自転車を停めて眺めてしまった。
先へ進むと、丁字路に突き当たる。左は下条川ダムへ向かう道。右は長福寺の集落を通り加茂市の市街地を抜けて下条川の左岸に出ると、そのまま進んで信濃川沿いの天神林の集落へたどり着く。この県道の未開通区間はここまでだ。ところで、ここから見ると右側にある、私に背中を向けている看板が非常に気になる。これは見てみなくてはなるまい(←てか、このまま進むと見れるんだけどね(笑))。
キタキタッ!(笑)
やっぱ、このテの看板がないといけませんな!。しかも若宮町側に設置されていた、これと同種の看板とは貫禄が違っているじゃないか!(笑)。
しっかりと設置されている分、こちらの看板の方が前に建てられたようで、「道路未整備」とはいい言葉だ!。しかも「自動車による若宮までの通り抜けは出来ません」と書いてある。ということは、こちら側から見ても若宮町側と同じように「徒歩か自転車なら通り抜けできるんじゃないか?」と思ってしまうだろう。
やべー、やっぱり顔のにやけが止まらん(笑)。
それに、この風景はどうだ。ここから見ると、まるで箱庭のような雰囲気がある。県道と家の関係として、こんなに融合した風景を見たのは初めてだから余計に新鮮に感じてしまって、時間の経過も忘れてしばらく立ち尽くして眺めてしまった。
チェンジ後の画像は少し引き気味で撮影したもので、相棒として同行願った自転車の姿が映っている。前後サスペンションとブロックパターンのタイヤで、今回も大いに活躍してくれた。
このあと、若宮公園の駐車場に停めた車に向かったが、地理院地図で見るとこの合流部分が少し変なことに気づいた。その「変」とは何なのか?!。それを含めて、以下、次回!(←ひっぱるなぁ(汗))。