新潟県主要地方道69号
長岡和島線
阿弥陀瀬トンネル旧道
第2部
2022年10月15日 探索 2023年3月24日 公開
少し大きめの「すべりやすい」
カーブミラーから少し進んで、背中を向けていた標識のところで振り返って撮影してみる。私が来た方向からは背中を向けていた標識、それは「すべりやすい」だったが、やっぱり標識板のサイズがちと大きめなのが気になる。この辺は緩やかな勾配になっているが、これが下りカーブの直前でブレーキを踏んだりすると滑ってそのまま正面の路肩に突き刺さるかもしれず、それでこの標識が設置されたものだろう。その標識柱にはガードレールの終端を示すであろう表示板が取り付けられていた。路面には草が進出し始めて、道幅が若干狭くなってしまっている。本当の道幅はもう少し広いんだろうな、という気がした。
おおっ狭くなってくる!
いいじゃないか!いやぁ狭いっ!(笑)
こういった道によくある、山の形に添って道が通っている風景。現道はもうそろそろトンネルに入るころか。旧道の右側はおよそ御多分にもれず谷になっていて、先に見える白いガードワイヤーが見えている辺りは谷側の擁壁が新しいように見える。…たぶん滑ったんだろうな。
ところで、ここから見ていると路面は平坦なように見える。これがまた意地悪な錯覚で、実は地味に緩やかな上り坂になっているのだ。このくらいの緩やかな登り坂だと自転車を押して上がる方がしんどくなるので、今はギアを大きくして登りやすくのんびりと上がっている次第だ。漕ぐ力が軽くなるのはありがたいが…進まねー!(笑)。
のどかねぇ~
ここは一応(失礼?!)主要地方道だった道だ。ここは一つ前の画像の地点から少し先へ進んで山中に入ったところだ。右側は谷ではなく林になっているが、注目は路肩防護施設。こういったところでは今までガードレールか、全くないかどちらかだったが、ここは違う。およそ頼りないフェンスがあるのみだ。交通量も減っているだろうから、これでいいのかもしれないが…。でもねぇ、ガードワイヤーのアンカーらしき構造物は見えるのよね。どうなってるんだろう?。近づいてみると…
ん?フェンスの内側にガードワイヤーがある。
なるほど、ガードワイヤーだけじゃ不安だから、外側にフェンスを設置したのね。歩行者の転落防止もあるのだろう(理由としてはむしろそっちの方が大きいのかも)。よく見ると、ちょうど谷と言うか斜面になっている場所だけ設置されているようだ。山菜取りなどで足を滑らせないように、入れなくしているのかもしれない。
左側には「グルーピング(安全溝)設置区間路面凹凸あり 和島村」とある。これ、現道が開通してあと、和島村が長岡市になるまでの間に設置されたものだ。私が若いころ「峠族」なんてのがあったが、もしかしてその対策だろうか。
自転車をのんびりと漕ぎながら上がっていたが、ここまで来ると苦しくなってきたので降りて押して上がっている。ところで、この右カーブにきて道幅がものすごく広くなり、ここだけ見て「今でも県道だよ」と言っても疑う人はいないかも(そんなことはないか)。山の中にこれだけの立派な道が残されているとは非常にもったいない。何か使えないものかなとしばし考えてみるものの、ラリーくらいしか思い浮かばず、せっかくだからと道路の真ん中に座ってお茶を飲んでみる。
…
……
………
落ち着かん!(笑)。早々に退散して、端っこでお茶を飲む。うん、やっぱりこっちの方がいいな。秋とは言え、まだ暑い時期。でも、日影は冷たい風が吹き抜けて、やや肌寒くなってくる。こんなところで風邪ひきさんになるわけにはいかない。身体を温めながら峠を目指そう。
右への緩やかなカーブを抜けたと思ったら、今度は左へのカーブ。右へ左へカーブを繰り返しながら、峠目指して上がっていく。道幅は広く、すれ違い出来るくらいの2車線の幅は確保されている。舗装もそんなに傷んでないし、市町村(この場合は長岡市)の手で管理されているのだろう。自転車で走っているとすごく快適だが交通量はほとんどないので、なんだか山越えのサイクリングをしているような気分になってくる。
青空が印象的な、明るい印象の峠道。
この先の風景が楽しみだ。