一般国道8号
赤田トンネル旧道
曾地峠 第4部
2020年8月13日 探索・2020年9月11日 公開
峠を越えて、柏崎側に降りていく。ここはまだ当時の道幅を保っている部分だから広々としていて実に通りやすいし、路面にもそんなに傷みがないので旧道と言う感じがしない。おかげで自転車でも走りやすく、順調に探索をこなしている。この先へ進んでいると、あの「注意」の標識の元となった急カーブが見えてくるはずだけど…
これがその急カーブ。私は最初に柏崎側からこの旧道に入ってきたので、このカーブはもちろん通っているはずなのだが、こんなに急なカーブとは思わなかった。今こうして下りとして見てみると、もしここを荷物を積載したトラックがスピードを出し過ぎて降りていたら、曲がり切れずに左側の森に突っ込んでしまい、場合によっては横転するかもしれない。赤田トンネルの開通前は、このカーブは非常に危険なカーブだったことが伺える。
柏崎側の旧道入口に戻ってきた。ベースとしていた広場への入口が左の方に見えるが、中央に表示板が見えるすぐ右の脇に、下に降りていく細い道が見えると思う。これが曾地峠の旧道で、持ってきた国土地理院の電子地形図をプリントした地図上では、この道はこの先は現道と付かず離れずで山に沿うように進み、最終的に曾地の集落で現道と合流するようになっているはず。ただ、今までの例(三坂峠、人面峠など)では大方あてにならないのが普通だから、今回もそうならないという保証はない。スムーズに通れるといいのだけれど…
ということで、旧道に進入する。進入とは言っても立派な公道だから、大手を振って入っていけるので安心して頂きたいし、当然のことながらバリケードの類も一切ない。一見すると、ここが元は国道8号だったとはとても思えないかもしれないが、それなりの道幅もあり(曾地峠ほどではないが)、どことなく面影は見える気がする。
上の画像で先の方に見えていた左カーブを過ぎると、こんなのんびりとした道の風景が広がる。両側が森に囲まれたいい道じゃないか。昔はもっと道幅があったんじゃないかと言う想像もさせてくれるが、車の通行はこの通りほとんどない。だが、路面は綺麗なので車でも自転車でも楽に通れる。なので今回私は、この旧道の入口の広場にベースとして停めていたクルマに自転車を積み込み、クルマでこの旧道を辿っている。ま、たまにはいいよね。
どっちだ?
進んでいくと、このような交差点に出る。さて、一見すると旧道はどちらだろうと迷ってしまいがちだが、正解はもちろん直進だ。ちなみに斜め右に入る道は作業道で、おそらくだがこの右側の上方にある台地へ繋がる道と思われる。右から出てくる道は市道で、この交差点で国道8号に接続していたが、のちに左側に現道の新道が出来たため、そこに接続するために左側の道を後から作ったと思われる。ちなみにこの左側の現道に接続する道は、地理院地図には記載されていない。
ところでチェンジ後の画像は、右から出てくる道を覗き込んで撮影してみたものだ。この道の右側には、今は営業を行っていないその手のホテルがあり、廃墟と化してしまっている。だが、この道の左側の法面に見える擁壁が非常に素敵な雰囲気じゃないか。時間があればじっくり眺めたいところだったが、この時点で時間が押してしまっており、じっくり眺めるのはあきらめた。後に機会があれば再訪して楽しみたい。
うおっ!なんだあれは!
旧道は一気に高度を下げて、その先には何やら怪しげな物が見える。あれは隧道…?。いやいや、形からするとボックスカルバートのような気もするが、穴であることには違いない(笑)。なので、早速潜らなければならないだろう。路面を見てみると、この道はさほど交通量は多くないみたいだが、さりとて全くない訳ではないようだ。と言うことは、多分「あの穴」は通れるであろうと判断した。
チェンジ後の画像は、その「穴」に近づいて撮影したもので、いい感じの怪しげな雰囲気が満載じゃないか。手元の地図を確認してみると、この道は現道の下を潜って反対側に出るためのアンダーパスのようだ。
いずれにしても、穴には違いない。潜ってみよう!。