一般国道7号旧道
蒲萄峠 第1部
2018年7月26日 探索・2018年7月27日 公開
2018年10月18日 加筆修正
それでは、現地に行ってみよう!…と、その前に、軽く事前調査。まずは地形図を見てみよう。
国土地理院の電子地形図である。
村上方面から走ってくると、蒲萄トンネルを抜けてすぐ右側に蒲萄除雪基地がある。その建物のすぐ脇に山の方向へ突っ込んで行く小径が見えるのだが、これが蒲萄峠の旧道の入口だ。その存在があまりに堂々(?)としていたので興奮し、困ったことに分岐点の画像を撮り忘れてしまった。途中からの画像になるが、その雰囲気はつかめると思うので、ご容赦頂きたい。
(入口の画像は第3部で改めて紹介することにします)。
旧道に入って登り始めるとすぐに、「これ…7号の旧道だよね?」と思わず問いかけたくなる一車線の狭路になる。やはり旧道はこうでなくちゃいけない。だが、その道筋からは「今はこんなだが、私はただの道ではないぞ」と言う雰囲気がそこはかとなく漂っていて、なかなかいい感じだ。これは楽しめるかもしれないと、今から少しワクワクした。
ここに来た時「隧道を開削したのか?」と一瞬考えたが路肩側にそれらしき跡がなく、そうだとすると予想される延長も非常に短かったため、開削じゃないと判断した。おそらく、ここにあった土の盛り上がりを切り崩した跡か何かだろう。道は明治新道らしく、緩やかな勾配とカーブが連なる山間の道が続く。このまま進んで行くと、そろそろ橋が見えてくるはずだが…と思いながら進んでいると…
木々の隙間から何か建造物が見えてくる。どうやら橋に辿り着いたようだ。…あ、あったあった!。これは池の平川を渡る「池の平橋」である。ここから見る限り重厚かつ見事な石造りの橋のようだが、国道時にもあったのだろうか?。美しい橋のようだ。近づいて、その全容を確認してみよう。
おおっ!いいねぇ!
橋の汚れ具合といい、アーチの感じといい、周りの木々の覆い方といい、これはたまりませんな(笑)
現役の国道の橋と言っても引け目を取らないほど重厚で、風格のある欄干の見事なデザインと、石造りの非常に美しいアーチが印象的だ。…おっと、よだれが(笑)。
欄干を調べてみると「池ノ平橋」と「いけのたいらはし」の銘板はあったのだが、肝心の「一級国道7号線」の銘板は見つからないまま。その点では非常に残念だが、このような石橋はめったに見られない気がする。それに普通は何がしか傷んでいるものだが、この橋は傷みが少ないように感じた。橋を存分に観察したあと、少し進むと…
路傍にあったのがこの水準点。ここが国道7号であったことの証である。通常、水準点は国道や代表する道筋につけられることが多く、これがあることで国道の旧道であるなどの目印になることがある。今回も御多分に漏れず、ありました。やはりここが7号の旧道であることを確信したのもつかの間…なんと!この先で通行止めになっていた!。
峠に向かう方向の道に簡素なA型バリケードがあり、通行止めと記されて狭い道幅を塞いでいて、そこに村上市役所朝日支所とあったが、理由は記載がなく不明。まさか恒久的に通行止めなのかと一瞬考えたが、バリケードが非常に簡素なのでそれはないと判断し、今日の探索を終えたら村上市役所に問い合わせることにして、可能な部分の探索開始である。
とは言っても、この水準点の先で蒲萄峠旧道は通行止めだしなぁ…
このまま引き下がるのも釈然としないので、今度は終点側から辿ってみることにしよう。
では、いざ明神橋へ!…しかし今年は暑いからか…アブが多い!(^^;;;;;