一般国道352号 旧道
中永隧道

2018年12月24日 探索

新しいトンネルがあるところに、古い隧道あり。
こんな言葉を初めて実感したこの隧道。稲川隧道編でも書いたが、稲川隧道の机上調査をしている際に、この隧道の名前が何度も出てきていた。それはまるで「あなたがお探しの隧道は、この隧道なんじゃないですか?」と言わんばかりの頻度で。

しかし、こちらには稲川隧道の証拠画像がある。
「いやいや、名前が全然違うやんけ」と言う思いと、その画像が支えになって稲川隧道を突き止めることが出来たのは既に書いたが、こちらも実は気になっていた。私の中で、この中永隧道と稲川隧道は切っても切れない存在なのである。

ところが、この中永隧道も詳しく調べてみると、なかなか奥が深いことがわかってきた。
今は一般国道352号、その前は県道出雲崎長岡線と変遷を遂げてきたこの道。出雲崎と長岡を結ぶ重要な路線でありながら、冬は雪に閉ざされた峠道だったことは想像に難しくない。
そして今は、この隧道の遥か下を中永隧道よりも遥かに長い「中永トンネル」で貫いており、長岡と出雲崎を結ぶ大動脈として通年の通行を可能にしている。

2018年の最後にお送りする、この隧道がいったいどんな隧道なのか?
隠された歴史と共に、これから紐解いていこう!

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