一般国道252号旧道
三坂峠
 第3部

2020年4月12日 探索・2020年5月6日 公開

あの道の先へ

2018年9月24日 撮影

2018年の9月。私は新潟県十日町市と新潟県魚沼市明神の境にある、三坂峠の探索を行った。
その時は新潟県一般県道58号小千谷大和線と一般県道178号山ノ相川下条停車場線の探索を行うべく、魚沼市明神へ向かっていた最中にこの峠の旧道を発見。十日町市側から探索を始めたのだが、峠の頂上付近で激しいヤブに阻まれて断念したのだった。その時、誓った。いつか必ず完抜してやると。
そして、2020年4月。ついにその時がやってくる。

リベンジだ、三坂峠

2020年の4月12日、私は三坂峠の明神側にいた。1年半前にもこの場所に立ち、同じ風景を眺めた覚えがある。前回は、先にも書いた通り県道58号や県道178号の探索の途中でたまたま見つけた旧道で、料理で言うならアペリティフ(食欲をそそるため食前に軽く飲む酒)のような感じだったが、今回は違う。一点攻めのメインディッシュなので、満腹になるまで堪能する気だ。
さて、一見すると森の中をここから明後日の方向へ突っ込んで行く、まるで林道のようなこの道が三坂峠の本来の旧道で、ここは現道との分岐点だ。実はこの先のトンネル側にもう一カ所旧道への入口があるのだが、これは本来の旧道の入口ではない。ここで地図を確認してみよう。

国土地理院の電子地形図に矢印と注釈を追記して掲載

この地図を見てもわかるように、三坂トンネルの手前に見える旧道への入口は、それが旧道とするなら合流する角度が少し変だ。明神方向から来ると、この角度ではほとんどヘアピンカーブの連続で旧道に入っていくことになる。やはりこの急カーブから明神方向へ延びている黒実線の道が旧道と考えるのが自然だろう。ということで、私はここから探索を始めることにしたのだが…黒の実線ってことは、多分狭いか荒れてるかの道なんだろうな。
それでは探索開始!。

さあ行こう。いよいよ一年半前のリベンジが始まる。実はこの探索前にあらかじめ十日町市側に自転車を置いてきており、今回も帰りは少しでも楽をしようと言う魂胆だ。今は下草が冬枯れの季節、思った通り路面はハッキリと見えており、前回よりも期待が増してくる。
ただ、この日は暑かった。ヘルメットにグローブ、長袖に長靴で、おまけに基本が20度前後だっただろうか。おまけに今回の装備はクマよけの鈴やナタなどもそうだが、撮影機材に助けられ、その風景画像を撮りまくった八ツ口旧道の経験に倣って、今回も背中のリュックにはカメラやレンズなど撮影機材が山ほど詰まっている。背中が重くて仕方ない上に暑いが、最近太り気味でもあるし、ダイエットにもなるだろう(笑)。

この旧道、もう一つの入口までは、この横に流れているこの川に沿って走っている。流れは細いが透明で綺麗そうに見える水が流れており、ここから川を眺めていると、時折泳ぐ魚の姿が見えたりしてなかなか楽しい。路面は舗装されているが、これはおそらく旧道時代からの舗装だろうと思う。だが、道幅はすごく狭いので、三坂峠自体が交通のネックになっていたのかも?という気がしてきた。


そう考えると、元々は明神下条停車場線だった県道178号を山の相川下条停車場線に短縮し、山の相川から明神までを主要地方道の県道58号に編入し、明神と小千谷や明神と十日町へ道を繋ごうとしたのではないかという気さえしてくる。だが、結局はこの国道252号の三坂トンネルが先に開通して十日町市と繋がってしまったので、県道58号と178号はそのまま工事が中止された…などと、頭に思い浮かぶ。
ところで、この道は先に見える右カーブを抜けると三差路になっている。直進するのは林道で、左に折れて川沿いを上がっていく下草だらけの道が、目的の旧道だ。

これはその三差路から旧道方向を眺めた画像だ。真ん中に踏み跡らしきものが見えるので、もしかすると今でもハイキングコースが何かで往来があるのかと、ちょっと期待してみる。しかし、経験上こういう場合は先では困る場合がほとんどだ。今回、自転車はゴールで待っているので単身で進むだけだから、よほどのことがない限り進めるだろうと思う。

ここから見る限りでは、なんとも雰囲気の良さそうな旧道じゃないか。無事に進めることを願いつつ、まずはトンネル手前の合流点を目指して進むことにしよう!。

第4部へ