一般国道252号旧道
三坂峠 第1部
2018年9月17日 探索・2019年2月17日 公開
さて、それでは現地である。
この峠道は、どんな顔を見せてくれるか非常に楽しみなのだが、発見して思い付きで探索を始めようとしているため、事前調査はまるでゼロ。果たしてちゃんと通れるか、不安だったりする。ま、これも一興。今回は県道58号を探索する準備しかしていないため、藪になったりした場合は引き返すことにして、行けるところまで行ってみることにする。もちろん通れなかった部分は後日再訪してレポートする予定だが、今年(2019年)は探索予定が目白押しだったりするので、行けるかどうか…(←若干弱気)
ところで今、私が立っているところは国道252号の現道。三坂トンネルの直前の位置である。
道路中央に見えるトンネルが現道の三坂トンネル。そして、そのトンネルの入口左手に見える住宅の裏手あたりから山へ入っていく、ヒョロヒョロとした、実に頼りなげな細い道が見えるだろうか。これが三坂峠に向かう旧道である。それでは、この三坂峠の十日町側起点まで戻ってみよう。
ここが三坂峠の旧道の入口。右隣を走る広い道は国道252号の現道だが、これと比較すると旧道は冗談みたいに細い道である。ホントにここが三坂峠の入口なのか?と疑いたくもなるが…
おおっ!、これはガードロープのエンド側の構造物ではないかっ!。普通はこんな細い道にガードロープが付くのは、ちょっと違和感があるよねぇ。やはりここが旧道のようである。路面のアスファルトのひび割れ具合も旧道の雰囲気にプラスになっている。しかし細い道だなぁ…。辺りを見回しながら、ゆっくり先へ進んでみよう。
おおっ、いいねぇ!
先にあった左カーブを曲がると、この見事な切通しの道!。歴史を感じさせる雰囲気が非常に良く、美しい道である。現道の三坂トンネルが開通する前はここが国道だったと言うことになるが、ここは車で通るよりも、のんびりと歩いて通ってみたい道。トラックは似合わない。なので、現道の幅広い道が作られたのだろう(←そんなことはない)。
先ほどの見事な切通しを抜けて、旧道は左カーブへ。この画像はその左カーブの内側を撮影したものである。拡大してみるとわかるが、これは玉積みの石垣。非常に年期が入っているように感じるし、事実そうだろうと思う。この道の歴史を垣間見させてくれるもので、こういうものは大好物。思わずじっくりと見てしまったのはヒミツだ(笑)
カーブを抜けると、左側に神社が見えた。地元の鎮守様の雰囲気満載のお社様である。ここで夏や秋には祭りが行われたりするのだろうが、浴衣を着た女の子や小さい子供、浴衣に雪駄を着たお父さん、子供の手を引くお母さん、並んでいる屋台や提灯の明かりが目に浮かぶ。いいなぁ…こんな神社の夏祭り、訪れてみたい。で、リンゴ飴や焼きそばを食べてみたいもんである(笑)。
鎮守様を抜けると、森を抜けて峠道の直前の様相が良い感じである。先に見えている山の中へ入っていく道が、三坂峠旧道。これからいよいよ入っていく。だが、忘れてはいけない。私は謎多き県道58号へ向かう途中だということを。しかし、目の前に旧道がある限り、突っ込んで行きたいのは習性か(笑)
いやぁ、いい感じの道である。杉だけではなく広葉樹などもあり、里山の雰囲気を醸し出している。この道が国道だったら…山の中を駆け抜ける素敵な峠だったことだろう。しかしそれは、冬になると雪深いこの地域では道が通行止めになってしまうと言う現実問題もあり、そうなると交通が途絶することになるのだが。
左に開けた空き地(ただし草むらだが)。これは耕作放棄地かな?。舗装はしっかりとしていて、今でも管理されていることが伺える。おそらくだが、この先に田圃など農業が行われている土地があるのかもしれない。そうするとこの道自体が必要になるので、管理されるというわけだ。
だが、この先どのくらいで峠に差し掛かるのか、見当もつかない。でも、行けるところまで行ってみよう!