一般国道7号旧道
勝木峠 第5部

2019年1月14日 探索・2019年2月11日 公開

最後の峠を抜けると道は急に下りになり、一気に山を駆け下りて府屋の集落を目指す。急なつづら折りで下っていくが、先には工場が見えたりしている。峠の付近の開発が進んでいるものの、今でもちゃんと勝木峠は残っていた。その道は非常に緩やかな勾配で、荷車が通ることを考えて作られた道であることを実感させる道だった。

路面の上には、先ほど通ってきた道が見える。昭和40年代まで国道7号と言う名の大動脈として、多くの車や人たちが使っていたこの道。現在のこの区間は御覧のように木々が伐採されて見通しが良いが、伐採される前は今まで通ってきたこの峠道と同じように、杉の木立が続いていたはずだ。その木立の中を、道はこのようにしてつづら折りで緩やかに峠を下って行く。

この通り、通行止めのバリケードは脇に寄せられていた。この通行止めの原因は積雪だったが、この時点では積雪はなかったので通れる状態だったということ。非常にラッキーだった。ちなみに、この探索を終えてから雪が降ったので、この文章を書いている頃は積雪で通行止めになってしまったかな。

普通の峠道を下りてくると、このような道へ。一見すると単純に林道の入口のように見えるが、実はここが勝木峠の府屋側入口。旧道は峠から来るとここを左に曲がり、一気に海沿いへ向かう。

このように一直線に海へ向かう旧道。先には府屋の集落の街並みと、遠くには海も見える。この区間は後世になって拡幅されたのか、対面通行の快走路。長かった勝木峠も、もう少しでゴールを迎える。

左に走る道路は国道7号の旧道。現在の国道7号は、この区間の海側を府屋第一トンネル、府屋第二トンネルと二本のトンネルで駆け抜けている。正面に見える建物は村上市消防署山北分署。この交差点が、これまで長い道のりだった(いや、ホントに長かった(^^;)勝木峠の終着点である。

さぁ、残るは調査編。なかなかに記録が少ないこの道だが、出来る限り追跡してみよう!

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