一般国道113号旧道
川口橋 第1部

2021年3月4日 探索 2021年3月29日 公開
2021年4月2日 最終段落再記述

雲母神社



では、探索の始まり!で、いきなりスタート地点の雲母(きら)交差点を振り返ってみる。
冒頭でも触れたが、この旧道はこの交差点の手前からずっと雲母温泉街の中を突っ切っており、その道幅たるや1.5車線程度しかないのだった。車幅が狭い昔の車だったらそれで良かったのかもしれないが、今の車のサイズだと間違いなく大渋滞になっている。いの一番に改良が加えられる箇所だろう(実際、それで改良されたのだろうが)。
雲母温泉街と通ってきた旧道は、画像右端に見える赤信号の真下に出てきていた。そこから現道を斜めに横切る形で米坂線と踏切で交差、川口橋へ向かっていたと思われる。
チェンジ後の画像は前回の導入部でお見せした、一番最初の画像だ。これらを比較してみてみると、旧道がどのように現道に交差していたのかがよくわかると思う。



旧道を辿る上で踏切も重要な情報になる。その位置がほとんど変わることはないからだ。と言うことで、ここは旧道が米坂線と交差していた踏切。県道となった現在でも変わらない。
チェンジ後の画像は踏切の傍らにある情報板(とでも言うのかな?)を撮影したものだ。雲母踏切、幅員5メートル。実に標準的な踏切なんだけど、情報版の枠に使われているのは廃レールだ。これはいかん(笑)。

渡った先の左側に神社の案内看板があった。「子宝の神」とあり、至って普通の神社かなと思ったら、看板の上に取り付けてあるオブジェを見ると、なるほど!と合点がいった。いわゆる「珍宝もの」の神社らしい。そのオブジェを撮影して公開してしまうと、Googleさんから怒られてしまうので、ここでの紹介はしない。見たい方はぜひ現地に行って「じっくりと」見ていただきたい。
そこにあるということはわかっていても、やはり驚くものだ。「雲母神社の衝撃」とでも言おうか(笑)

さて、その「雲母神社の衝撃」から気を取り直して先へ進もう。踏切の地点から一転、集落の中に進むとその道幅は広くなって、いかにも国道らしい趣きを見せてくれる。雲母温泉の温泉街から離れたこの場所もまた集落の中心地だった雰囲気が満載で、この通りも昔はきっと賑やかだったことだろう。往時の雰囲気が偲ばれる。

バス停を見つけた。雲母温泉前とあるが「温泉街まではまだかなりの距離があるぞ」と一人でツッコミを入れてみる。バス停にはこじんまりとした小さくてかわいい待合所があり、それにはちゃんとドアまでついているが、これは冬対策。真冬になると、この辺りは積雪が簡単にm級になってしまう。その豪雪の中、屋外でバスを待つには寒すぎるとの配慮から作られたものだ。

集落の中を走る旧道は、そのまままっすぐ突っ切っている…かのように見える。だが、旧道はその直前で左に曲がって川口橋に向かっているのだ。その川口橋に向かう道は画像中央部を見ていただけるとわかると思うが、左カーブで向かう道。そして、その分岐点から延びる直進の道が、これから向かおうとする旧道の川口橋が完成するまでの、旧旧道区間になる。今回の探索区間は川口橋に向かう道だが、直進する旧旧道区間も調査区間に加えることにしよう。後日探索とする。

ん~、いかにも旧道!

ここが旧道と旧旧道の分岐地点だ。直進は旧旧道で初代の川口橋がかかっていたと思われる方向へ向かうが、その初代川口橋の痕跡は残っていないようだ。ここは道の雰囲気からすると、そそられるのは右の旧旧道の方なんだが…。ここでどちらに行くかしばし悩んだが、やっぱり最初の予定通り左に行って川口橋に行こうか。

おっ!これこれ!


(ここから以降、再記述)

旧道と旧旧道の分岐点から左に進むと、旧道の「川口橋」へのアプローチする道に入る。この先に青い標識らしきものが見えるが、どうやらそこから先が橋らしい。これから先、旧道はその進路に立ちはだかるであろう山々へ一直線に向かう道筋を取っていて、「峠を越えるぞ」と言う雰囲気が伝わってくる。ある意味、それは難敵に正面から立ち向かう不器用さのようなものも感じてしまう。

さぁ、ここから先がいよいよ本番。
楽しもう!

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