新潟県一般県道373号
向山西山停車場線
堂坂トンネル旧道 第3部
「愛された道」
2021年8月12日 探索 2026年4月22日 公開
愛された道

峠を過ぎて下っていく。画像右側には退避場、こんなに広い道幅だと「いらないんじゃないか?」と思ってしまうが、何かの理由で設置されているのだろう。森の中を進んでいく2車線の道。それは一見すると一級国道の旧道のようにも見えてしまうのだが、さにあらず。三桁県道の旧道だったりするのが実に面白い。こうして道のど真ん中に立って、道全体の風景を眺めることが出来るのも、旧道ならではの醍醐味だ。普通の道だとこうはいかない。…もっとも、経験上(とは言ってもそんなに深い経験ではないけど)こうして眺めていると、目の前に出てくるのはおおよそサルか、「シカども」だったりする。

おやおや?!。なんだか路面が荒れてきたぞ?。しかも、なんだか薄暗いし。こうして深い森の中を進む道は大好きだが、ここまで来てこんなふうに道が荒れてきてしまって、実に不謹慎(?)ながら、その状況に喜んでいる自分がいたりする。この先、こんな感じで道が荒れてきて通れなくなってしまう…なんてことはないわな。この道、旧道でも通行止めにはなってないようなので、その辺は安心して通っているんだけど…いつバリケードが現れるか、ドキドキしながらワクワクしている自分がいた(笑)。

うーん、この鬱蒼とした雰囲気!。しかも、路面に積もる枯れ葉!。なかなかいい雰囲気になってきたぞ!。人っ子一人いない山の中、こうして旧道を通っていて、道が荒れてきたからと言って喜んでいる変態がここにいる。普通はね、道が荒れてくると「通れるかなぁ?」と心配になるもんだけど、この男はそれで喜んでるんだから…ねぇ?。まったく、道好きってやつは(笑)。ところで、この道の両側の斜面は擁壁などは一切なく、土のままの壁が続いていた。この道を通すために、先人たちは何かの理由でここを切り通しで通して、麓を目指す道を造ったんだろうな。

カーブの外側には、古ぼけたカーブミラー。旧道や廃道にはおおよそカーブミラーが残りがちだし、鏡面が無くなってしまったものを多く見てきた私としては、こうしてちゃんと旧道上で残っているカーブミラーは、なんとも嬉しいもんだ。路面に枯れ葉が山ほど積もっているのが気になるが…。おおっ!デリネータも立っているじゃないか。この辺り、峠の前よりも交通量は極端に少ないらしく、路面にも車が通ったような跡がない。その中で、このカーブミラーは通行する交通のために、ここにずっと立っているんだなぁ…。

カーブミラーの脇にポツンと立つデリネータ。そこには…丸ゴシックだろうか。「新潟県」のステッカーがあってある。いろいろ新潟県の県道を巡ってきたが、この文字もいろんなパターンがわかってきた。これは丸ゴシックだけど、このほかに普通のゴシック、明朝なんてのもある。これにはどんな違いがあるのかわからない。新しければ丸ゴシックなのか?と言うとそうでもないし、明朝だから古いかと言うとそうでもない。この辺がわかればデリネータの設置年がわかるので、道の歴史を紐解くにも助かるんだけどなぁ…。

先へ進むと、このように半径が大きなカーブが現れた。このカーブなどは一級国道に匹敵する雄大なカーブじゃないか!。…しばしここに佇んで道の様子を眺めると、今までに通ってきた道の風景が蘇る。一般国道49号七折峠、一般国道8号曽地峠、いずれも一級国道の名手たちばかり。やはり人に愛された道と言うのは、国道であろうが県道であろうが、なんとなく似てくるんだなぁ。
次回、峠を降りて現道との合流点へ!
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