新潟県一般県道373号
向山西山停車場線

堂坂トンネル旧道 第2部
「名もなき峠」

2021年8月12日 探索 2026年4月17日 公開

名もなき峠

のーんびりした、とてもいい道だ。道幅も十分あって、山の中通っていて…ともすると、クマやシカがその辺からヌッと出てきそうな、自然豊かで…いや、これはシャレにならないな。でも、この広い道幅だと、バスも通っていそうな広い道だったことが伺える。もしかしたら今も…?と思ってしまうが、その割にはそんな雰囲気が感じられないんだよなぁ…。
Google Mapだとこの道は旧道ではなく、今でも県道指定になっているが、道の雰囲気からすると今でもそれなりに交通量はありそうだ。

右カーブを曲がると急に景色が開けて、なんとなく峠が近いことを教えてくれる。道の右側の斜面には、このサイトではおなじみの「ふとんかご」が設置されている。新潟県は中越地方にありがちな「地すべり地帯」なのかもしれない。左側は針葉樹…これは杉だろうか。下枝が綺麗に伐採されているところを見ると、林業関係者の方々がきちんと管理されているのだろう。路側帯の白線は消えかかっているが、センターラインだけは何故か真っ白なところが面白い。

ここが峠部。おおよそ名前も何もない峠だが、峠はどんな峠でもそれとなく雰囲気があっていいものだ。ところで、道路脇に巨大な電力設備がある。と言うことは、この近くに大電力を使う設備か建物があるはず。…もしかして、何か秘密の建物が…?!と思った方も、もしかしていらっしゃるかもしれない(←いるのか?!)。だが、安心していただきたい。グーグルマップを見ると、ここにあるのはヒヨコ工場だ。なるほど、だから道路がこんなに整備されているのか。納得。すっきりしたところで先に進もう!と思ったら…

おや?。振り返ってみると、何やら山側の左側に立札が。目を凝らして見てみると「運賃切替地点」とある。やっぱりここにはもともとバスが走っていて、一つの町の中で海側の集落と山側の集落を結ぶバスは、ここで運賃を切り替えていたと思われる。稲川隧道の時にも少し触れたが、この周辺の地域は山側の市街地と海側の市街地と、街並みが二つあるような町が多かったようで、それはここも例外ではなく、地図を見ると山側と海側に分かれていたようだ。

こんな山道を走り、峠を越えるバス…きっとの~んびり走っていたと思う。今のバスみたいな車両だったのか、それともボンネットバスだったのか、それはわからないが、きっと味のある路線風景だったのかなぁと思う。

しかし…この看板の立っている場所を見て頂けるとわかると思うが、山側の斜面にひっそりと立っている。バスの運転手さん、こんな小さな看板でちゃんと判別出来たんだろうかと、他人事ながら心配になる。この上にバス停の丸い板でも付いていたら別だろうが、こんなに小さい看板ではねぇ…。でも、どんな道にも歴史あり。この道でも、きっとちゃんと深い歴史があるはずで、それを今に残しているのがこの看板なんだろうな。この辺りだと新潟交通ではなく、越後交通かな?。

ん~、いい風景だぁ…。この峠道、交通量がないのをいいことに、道のど真ん中に立って、立ち尽くしてしまった。正直、あまり見どころのない旧道かと思っていたが、なかなかどうしていい道じゃないか。この峠道の下を通る堂坂トンネルはドラマの舞台になったが、実は旧道もちらっと入り口だけ映っていた。ドラマを見ながら一瞬だけ映ったその道の姿に「これはもしかして旧道なんじゃないか?!」と思ってしまったのを覚えている(と言うか、ドラマでどこを見ているんだという話もあるが、それはまぁ置いといて)。

次回、山の中の峠道を進んでいく…んだけど、
道は何故か荒れ気味に?!

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