新潟県一般県道339号
小栗山川口線
荒谷トンネル旧道 第1部
2021年9月11日 探索 2021年11月5日 公開
それでは、いよいよ探索を開始する!。
・・・なんて、片に力の入った探索ではないので、気軽に行きましょう(笑)。
先ほどまで現道を通っていた直後にこうして旧道と対面すると、旧道独特の雰囲気と言うのか、そんな気を感じることが出来る。それは、道路としての管理が「適度に」放置されているからなのかなぁと言う気もするが、本当のところはどうだろう(笑)。でも、この緑の隧道は一目見たときに惹きつけられてしまったのは確かだ。
緑の隧道を進んでいくと道はやがて左にカーブして、その先が明るくなっていくが、ここは若干だけど切り通しになっている。左側から右側へ緩やかな山肌があったところを、道を通すので切り通しで通しました、と言った感じだ。右側に立っている電柱は電話線共架だろうか、太い電線が何本も架設されている。この道はしばらくは廃道にならないで済みそうだ(←電線管理道として必要最低限は管理されるから)。
おや?、旧道はここから左カーブで上っていくが、直進の道も分岐しているようだ。それに、その道は未舗装のようでもある。もう一つ、電線の真下を通る道もあるようだが、これはおそらく管理道だろう。それに旧道の左カーブに対して、電線は直進で進んでいくようだ。
今日の探索に使用している靴は長靴ではなく、歩きやすい普通のスニーカー。もちろん、ヤブや泥濘などは一切想定していない。旧道を辿っているにも関わらず、ある意味で「ワイルドだろぅ?」(笑)。
電線から離れて左カーブを進んでいくと、結構急な上り坂が待っていた。上るだけでも大変そうに見えるが今回の探索は歩いているので、それこそ息が上がらないようにゆっくりと歩いて上っていると、周囲の木々から小鳥の声が聞こえる。これも旧道を通っている時の楽しみの一つだ。旧道を辿っているものの、何となく散歩を楽しんでいる感覚でポツポツと進んでいく。
そんなに広くない道幅の、舗装された道路の脇には一部が苔生した側溝。森や林と表現するには何となく雰囲気が合わない、例えて言えば木々の中を進む道、と言った雰囲気の道で、今回の探索手段を徒歩にして良かったと思った。車やバイク、自転車などのスピードが出る乗り物だと感じることが出来ない空気を満喫している。結構な勾配の道で、のんびり歩いていても息が上がりがちになるが、それも身体の脂肪が燃えているからだと信じて(笑)進んでいく。前方の光が差す先にはどんな風景が広がっているのか、非常に楽しみだ。
風景を楽しみに進んでいて、上の右カーブを過ぎるとこんな見晴らしの良い風景が広がった。思わず「おぉー」と声が出てしまったが、現在地を確認するためにここで地図を広げてみると、現道は左の直下を通っているはずで、荒谷トンネルの坑口が口を開けているだろう。
路肩から下を覗き込むと見えるはずだが…
結構高いなぁ…
現道の姿は旧道の下に見えるには見えたが、トンネルの坑口はまだ先のようだ。こうして旧道から現道を覗き込んで見ると、現道と旧道の高低差が一目でわかる。いやー、結構高いなぁ・・・。
それに対して旧道は路肩にデリニエータもなく、まさしく「落ちたら終わり」の様相示しているが、こうじゃないと旧道じゃないという話もあり(←当社比)、旧道らしい風景と言えるかも。
ま、なんにせよ通っていて楽しいのが一番だ。
左下に現道を見ながらのんびりと歩いていくと、少し曇り気味な青空に緩く吹いている、どことなく涼しい風に癒される。9月中旬とはいえ、まだまだ暑いと感じる気温は私の身体に纏わりついて体力を奪おうとしていたが、山の香りを乗せて静かに吹くその涼しい風はそれらを吹き飛ばすかのように清めてくれる。
緩やかに上がっていく坂道は
やがて訪れる峠へと導いてくれる。
辿り着いた峠はどんな風景を見せてくれるのか
今から楽しみだ。