カメラのお話 その2 D3300

カメラのお話 その2
D3300

2018年11月16日

前回では、私が老眼(^^;になって、それまで愛用していたカメラ、Canon PowerShot SX410IS がいきなりサブ機になってしまった、と言うところまで書いた。今回はその続き。

私はもともと「ド」が付くほどの近眼である。左は0.01、右は0.03程度しか視力がない。おまけに乱視も入っている。最近の高圧縮レンズのおかげで、愛用している私の眼鏡のレンズの厚み自体はそんなに大したことはないが、一昔前なら牛乳瓶の底みたいなレンズを付けた眼鏡である。
老眼でカメラのディスプレイが見えにくくなってしまったのは仕方ないが、だからと言って撮影するのを止めるなどとは、微塵も思っていなかった。それはスズメの撮影対象としての面白さや撮影本来の面白さに、ある意味で虜になったから、と言っても言い過ぎではないと思う。
しかし、カメラの液晶画面は見にくくて仕方がない。これは困ったことだ。いろいろ悩んだ結果、私はある日突然に行きつけの家電量販店に赴いた。
「これを解消するには、一眼レフしかない」
なぜかそう思ってしまって、一眼レフを見に行ったのである。

しかし、ある程度下調べもしておいた。その中で「記録のニコン、人物のキヤノン」と言う言葉がなぜか記憶に残ってしまっていた。カメラを買っても、私の場合は人物を撮ることはほとんどないだろう。そうなると風景中心になる。それに、カメラを始めたばかりと言う自分のレベルも十分にわかっていたので、まずは気軽にどこでもシャッターを切れるカメラが良いだろう。じゃ電池持ちはどのくらい?などと調べながら、私の場合に最終的に行き着いたのが、Nikon D3300だった。
(ニコンイメージングのHPへ)

このD3300の機能やレビューなどは今までに数多くの先輩諸氏が書かれているので、ここでは詳しくは書かないが、購入したD3300はダブルズームキットと呼ばれるもので、もともと広角ズームの18-55、70-200のレンズが付いていて、これはなかなか重宝した(この画像はダブルズームキットのレンズではなく、マニュアルのオールドレンズ Nikkor-H Auto 2.8cm F3.5 AI改造済が装着されている)。
また、一眼レフの場合は覗く部分(ファインダーと言う)が、視力に合わせてある程度調節が出来るようになっていた。最初はそれで良かったのだが、時間が経過するとそうも言ってられなくなる。つまり、老眼が進行してしまったのである。これには困った。せっかく調整が可能な一眼レフにしたというのに、自分の眼の状態が進んでしまって、また見えなくなる。
このままでは、せっかく買ったD3300も Canon PowerShot SX410IS の二の舞になりかねない。そう思った私は、何とかしたいとネットで検索しまくった。すると、一筋の朗報が見え始めた。

この方法は「ニコンとしては非推奨」なので、もしこれを読者の皆さんが行う場合には自己責任で行って頂きたいのだが、ニコンのアフターパーツの中で「NEPS1」というものがある。この部品の本来の目的は、アフターパーツの「レインカバー プロフェッショナル」と言うものを、角型のファインダーを持つカメラに装着するためのアダプター(本来、この部品は丸形ファインダー機に合わせてあるため。Nikonの上級機は全て丸形ファインダー)なのだが、これを「DK-17」と言う接眼レンズを組み合わせて使うことで、更に補正できる方法がある。
しかも、この「DK-17」は1種類ではなくいろんなバリエーションがあり、その中に「DK-17C 接眼補助レンズ」と言う、近眼から遠視を補正するものの他に、「DK-17A」や「DK-17M」など様々な機能を持ったものが存在するのである!(申し訳ないが機能は忘れた。「M」が曇り止めだっただろうか。ただ、確実に言えるのは視力補正は「C」である)。私が早速そのパーツを求めて、某ナントカカメラに向かったのは言うまでもない(笑)
やはり画像を撮影するからには、自分の眼で見たものを撮影したい。しかし、今の段階では自分の眼で見たものはファインダーを通してもピンボケである。これには我慢がならなかった。

背景が写っていて申し訳ないが、この画像は、D3300ではなく後述するD90である。ファインダーに純正部品を装着するとこうなるのだが、NEPS1とDK-17Cを組み合わせたものを付けるとこうなる。なお、DK-17Cは-3を選んだ。(+は近眼、ーは遠視用である。老眼は遠視用)

…なかなか良い感じである。こうして私の老眼は補正することが出来た。今ではD3300のみならず、この画像の通りD90も同じ仕様にして撮影している。

ところでD3300は現代のカメラだけあって、手軽にきれいに映る。それは今のD3600でも同じだろう。
これを読んで「一眼レフを始めたい」なんて方がいたら、ぜひ撮りまくってシャッターを切って頂きたい。そして、その際には構図を考えながらシャッターを切って頂きたい。そうすれば、きっと良い写真が撮れるようになると思う。私も勉強中なので、一緒に頑張りましょう(^^)

次回は、私が所有しているカメラの中で一番稼働率が高い、Nikonの名機と言われる D90 のお話。 乞うご期待!(^^)

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