岩沢中条線(後編)

2018年9月24日 探索・2018年10月30日 公開

初回登場時は、ここまで成長(?)するとは思わなかったこの県道506号も、いよいよ後編である。
確認の意味で、今回もまず最初に地図を御覧頂こう。

国土地理院の電子地形図(タイル)に注釈を追記して掲載

これは現在の地形図。これを見ると、県道178号から分かれた506号は山々を一気に駆け下りて、国道252号に合流する。注目すべきは、県道178号よりも遥かに細く書かれている。もしかして、後半も道幅はものすごく狭いんじゃ…と頭によぎる。気にせず、今度は1979年(昭和54年)の地形図を見てみよう。

漉野から慶地方面に下りて行く道が見えると思う。これが506号である。
しかし、漉野を出てからすぐに道が細くなっていることから、その細さは今でもほとんど変わらないらしい。
では、行ってみよう!


ここは県道178号山ノ相川下条停車場線の分岐点である。
正面の青看を見ると右の矢印と共に轟木とあるが、これが506号。

山の中に突っ込んでいく感じが、非常にいい道であることを予感させる。
さ、行くぞ!(^^)

おぉ~、雰囲気的にいい道である(笑)
道はさほど(今はまだ)狭くはないが、通常の県道に比べると…狭いかな?

先に進んでいくと、なかなか風格のある標識があった。
これは非常駐車帯の標識だが、白い部分が茶色く変色しているあたり、なかなかのものである。

いよいよ道が狭くなってきた。左にカーブするが、そのまま進むと…

…これである(笑)
山肌のギリギリを進んでいく道は、前半と変わりないような印象である。そして、そのまま…

…森へ突っ込んでいく。この辺、前半と大して進歩がない道がある(笑)

森へ突っ込むと、ちょっとした雰囲気のある道になっていた。
両側の切通しが、なんともいい感じである。

切通しを抜けて左カーブを過ぎると、このような趣きのある道になっていた。
道幅は相変わらず狭く、軽自動車一台程度の幅でしかない。対向車が来たらどうするんだろう。

おぉ~~~(^^)
いいじゃないか。私はこういう道が大好きである。
直轄国道のように華やかさも煌びやかさもないが、田園風景に溶け込んで趣きのある道。
歴史を感じられる道とでも言おうか。地図を見てみよう。

この地図は昭和初期の地形図だが、測量したのは明治44年である。
測量元は大日本帝国陸軍陸地測量部。これが後に地理調査所となり、やがて国土地理院となる。
ま、それはいいのだが、漉野から下に下っていく、片側点線の道が見えるだろうか。
この道は道幅2米の道としての記号である。
この道幅なら荷車も通れただろうし、この地域にとって非常に重要な道だったことがわかる。

ここに出た時には、止まって思わず歓声をあげてしまった。美しい道だ。
蒲萄峠のように重厚さは感じられないが、生活道路としての誇り、峠道としての誇りが感じられる良い道である。

道はいよいよ一気に下っていく。麓の轟木集落が近いだろうか、なんてことを思っていたら…

国道252号と合流した(笑)。県道506号はこのあと、国道252号に重なって十日町市中条に到着する。
ここからは国道と県道の重複路線である。さて…おや?バス停が。見てみよう。

どことなく懐かしさが感じられるバス停である。
どことなくトトロが立っていそうな感じだが、傍らには卒塔婆もあるではないか。確認してみよう!。

7時、8時、11時、13時に十日町行きがあるだけ。しかも、7時台のバスは土日は運休らしい。
ここも過疎化なのだろうか。


前半は迫力ある狭路。後半は趣きのある峠道なんだけど、狭路。
数多くある県道の中でも、この道はきっと忘れないだろう。そんな気がする。

新潟県一般県道506号
岩沢中条線

完結