新潟県一般県道178号
山ノ相川下条停車場線

2018年7月1日 探索・2018年7月2日 公開

新潟県一般県道178号。この県道は、新潟県長岡市川口田麦山字相原窪(旧山ノ相川集落)を起点とし、山を越えて二子集落を通り、新潟県十日町市下条の下条駅とを結ぶ、ごく普通の一般県道である。表むきは。この道に指定されている県道番号が、主要地方道の番号を除くと比較的若い番号なので、かなり昔から指定されていたのではないかと思われるが、正確な日付は不明だ。

ところで、私がこの県道に興味を持ったのは、たまたまの偶然だった。私が「道路」と言うものに興味を抱き、それが廃道や旧道と言うジャンルに入るきっかけを作ってくれたWEBに、この道路のことが書いてあった。そして、この道は全通していないということも。つまり、この一般県道178号は途中に不通区間が存在する県道だったのである。

最初は新潟県と言うことで読んでみたのが始まりだったように覚えているが、そこで印象的に残っているのが、山間にあった集落「山ノ相川」のことだった。この山間の里には小学校も神社もあったが、この地域は新潟県の中でも豪雪地帯。小学校も昭和49年には廃校となり、おそらくこの年のあたりで集団離村となったのだろう。それ以来住む人もなく、そこに山ノ相川と言う集落があったことだけが今に伝わっている。
今は住む人もなく、自然に還ってしまった集落「山ノ相川」。

ところが、そこに3本もの県道が集結し、そのうちの2本は起点と終点としている。1本は一般県道178号山ノ相川下条停車場線。もう1本は一般県道209号山ノ相川内ヶ巻停車場線。しかも、更に山ノ相川集落を通過しているはずの一般県道(主要地方道)58号小千谷大和線はここから小千谷市側が不通区間。
いったいどうなっているんだろうと、不思議で仕方なかった。それから2年近くの時間が過ぎて、やっと訪れることが出来た山ノ相川。
そこは、思った通りの場所だった。

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