カメラのお話 その5 D300

カメラのお話 その5
D300

2020年3月3日 公開

カメラのお話その5は、今回新たに加わったD300のお話。
これまで私はD3300とD90の2台で運用してきたが、その4で登場した「Nikkor-H Auto 2.8cm F3.5」のオールドレンズを装着するカメラがなかった。このため、このレンズを使うときはD90かD3300のレンズを外して装着していたのだが、D3300はペンタミラー機なので、もともとホコリが入りやすいという欠点がある。この辺のお話はD90編でお話したので詳細は省くが、 結局はこのレンズの交換作業が元で、D3300のファインダーにまたしてもホコリが入ってしまったのである。

そこでオールドレンズ専用機として、手ごろなペンタプリズム機はないかと探していた。D90は私が買ったころよりは価格もこなれてきていて候補に挙がったのだが、同じ機種では面白くない。その他の候補としてD80やD40xなども考えたが、なかなかいい個体が見つからない。何かいい機種はないかと探していたところ、最終的に候補に挙がったのがD300だった。

D300。2007年11月23日発売。
D2H、D2X、D2HS、D2XSと続いてきた、ニコンDXフォーマットのフラッグシップであり、FXフォーマットに変わったニコン1桁番台のD3の性能を受け継ぐ、今でも十分に通用する性能を持つカメラである。このDXフォーマットとFXフォーマットの違いは、ここで私がつらつらと書くよりも、こちら(ニコンのWEBへ飛びます)を見て頂けるとすぐにお分かりいただけると思う。

さて、このD300は発売直後のボディのみでも23万円前後の価格が付いていたようだが、今では(もちろん中古だが)驚くほど安い。これは発売から13年経って修理対応機種から外れてしまったからだ。中古で販売されているD300の中にはピンからキリまであるので、買うときは慎重にならなくてはいけないのはもちろんだが、私の手元にやってきたD300は幸いに非常にいい状態で、箱付き備品付きの個体がやってきた。

このD300の後継機は、D300の2年後に発売されたD300sで、これを経て2016年4月28日発売のD500につながる。このD300と改良機種のD300sは 実に9年もの間、ニコンのDXフォーマットのフラッグシップに君臨した名機と言ってもいい機種らしい。このWEBを見ている方の中には、今さら10年以上前の機種を買ってどうする、という方もいらっしゃるかもしれないが、カメラはフィーリングで使うという部分が非常に多いものだと私は勝手に思っている。私はこの時代のカメラの写り方や音が非常に好きで、このD300もシャッター音が非常によく、シャッターを切りたくなるカメラと言う印象だった。一言で言うと「これはいい」と言う言葉に尽きる。

これはD300の背面を撮影したものだが、ニコンの特徴として操作系が上位機種と下位機種でほとんど変わらないという特徴がある。これは(私が勝手につけた名称だが)「ニコンフィーリング」とでも言うべきものであり、操作系がほとんど変わらないのだ。これは簡単に言うとメイン機とサブ機で操作系が変わらず、非常に使いやすいとも言える。それでは、このD300で撮影した画像を一枚見て頂こう。

夕方、曇り空、順光と言う状況で、D300にAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRを装着して撮影したのがこの画像だ。このレンズは通常はD90に装着しているレンズだが、今はD90が定期メンテナンスで入院しているため、D300に装着している。結果、写りは非常にカッチリとしたシャープな画像になった。狙って撮影したつもりではなかったのだが、ここまでの写りを見せてくれるとは、発売から時は過ぎてもフラッグシップ機の写りと感激した。

こうして、D300が私の仲間に加わった。今はD90が定期メンテナンスでニコンに入院しているが、帰ってきたら今まで通り、D90は広角専用機として絶好調で活躍することだろう。D3300はその高画質と連写性能、一回り小さい機動性と軽量性を生かして、これまで通りズーム専用機を担当している。
じゃあD300は何をするのかと言うと、Nikkor-H Auto 2.8cm F3.5を装着するか、また新しい仲間(レンズ)を装着して活躍するか…その性能を生かして活躍するだろう。楽しみだ。

ただ、ここでもう一つ問題が。またカメラバッグが重くなる~!(笑)



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