一般国道460号旧道
五ヶ峠
2018年11月3日 探索・2019年3月9日 公開
実はこの旧道を見つけたのは偶然だった。
本格的に冬が訪れようとしている11月の休日。雪に閉ざされる新潟の冬を前に、私はネタ探しであちこちに行っている時期だった。この日は国道402号を中心に探索していたのだが、その際に見つけたのがこの旧道である。
この探索での一つの目的は、実は角海浜隧道と言う隧道の探索であった。
この隧道は国道402号から外れて海沿いを進んだ角海浜集落にあったのだが、この集落に入る道が崩落しているために到達することが出来ず、作戦を練って再度挑戦することにしてこの日は諦め、他の場所を探すことにした際に何も予備知識もないままに探索したのがこの旧道である。実は一時はボツネタにしようか?とも思ったのだが、あとから調べてみるとなかなか面白い旧道であることがわかった。
と言うことで、このネタ復活である。
位置関係を確認するためにも、まずは地図を見て頂きたい。
御覧頂くとお分かりいただけると思うが、五ヶ浜トンネルの上や五福トンネルの下を通ったり、いろいろ曲がりくねった、ある意味で非常に素敵な道のようだ。しかも、射撃場なんてのもあったりする。
今気づいたのだが、五福トンネルの五福って、五ヶ浜集落と福井集落を結ぶから「五福」なのかと納得した次第である。どうか「今さら?!」と言わないで頂きたい(^^;
では気を取り直して、まず簡単にこの道の歴史を見てみよう。
この一般国道460号は新潟県新発田市を起点とし、新潟県阿賀野市や新潟市中心部の行政区ををいろいろ結んで新潟市の外環状線としての役割を機能しつつ、新潟県柏崎市を終点とする総延長148.4㎞の一般国道である。なお、新潟市西蒲区五ヶ浜から新潟県柏崎市までは一般国道402号と重複する二重戸籍区間、三島郡出雲崎町から新潟県柏崎市までは、国道352号とも重複する三重戸籍区間となっている。
1993年(平成5年)4月1日に新潟県一般県道(当時の主要地方道新津新発田線、同新津白根線、同巻白根線など)から昇格、460号の国道番号を与えられて現在に至るこの道が国道に指定されたのは、前述の新潟の都市圏の幹線道路という役割があったことと、当時の新潟県西蒲原郡巻町(現在の新潟市西蒲区巻地区)で計画が進められていた、東北電力巻原子力発電所へのアクセス道路の整備と言う側面も持っていた。
この辺の歴史的側面は後の机上調査編に譲るとして、まずは現地に行ってみよう!