新潟県一般県道413号
大崩岩山線 旧道区間
2018年5月26日 探索・2018年5月27日 公開
この日、急用で一路、新潟県十日町市へ。
予定より15分ほど早めに動いていたため、以前より気になっていた旧道へ寄り道をする(笑)。
場所は新潟県小千谷市。十日町市との市境付近。
この画像で左中央を横切っているのが、十日町・津南を抜けて長野に向かう国道117号。
そこから分岐して左下に向かっているのが、新潟県道413号大崩岩山線。で、私が立っているのは、この県道の旧道なのだが、この旧道がまたいい雰囲気なのだ。ついつい魅かれてしまったのだが…
さあ、見て頂きたい!
どうだ!この狭さと勾配は!(笑)
この道幅の狭さで、ガードレールもガードロープもなし!。しかも、道はかなりの急勾配!。でも、いかにもと言う感じで山裾を走っている道の風景は、非常にいいものだ。それに旧道とは言っても草が路面に進出してくることもなく、路面は綺麗な状態を保っている。これは、この道が旧道化しても交通があり、きちんと管理されている証でもある。
これは、この旧道から下を眺めてみた風景だ。下に見えるのが国道117号。国道からここまでかなりの高低差がある。しかも、ここまで距離はさほどない。この道の急勾配さがわかって頂けるだろうか。なかなか怖い。しかし、先には信濃川が見えていて、その対岸には雄大な山の景色が見える。
そんなこんなで進んでいると、やっと路肩にガードロープが見えたので、いろいろとじっくり観察してみた(普通はただのガードロープのエンドを観察するヤツはいない)。すると、設置者の表示がされており、そこには「新潟県」の文字が。…やっぱり県道だったか(笑)
そして、この崖にへばりつくような細い道が山上にある集落を目指して一気に登りつめると、道の周りの山々は急に緑深くなる。この切り通しなんか、なかなかのもの。しかし、この離合することも儘ならない一車線の細い道が、山上にある集落の生命線だったのだろう。この辺りは新潟県でも屈指の豪雪地帯。この道は、今は雪のない季節だから私みたいに悠長なことを言ってられるが、これが冬だったら非常に危険な道だったことが伺われる。だが、その危険な道が唯一の交通手段だったとしたら。
その苦労は想像にあまりある。
切通しを抜けて更に進むと、片側に杉の木が数本立っている。
集落に入る目印の木なのだろうか。きっとこの道は古くから集落の道として活躍していたのだろう。
入口からここまで僅か数百メートルの短い旧道だったが、色々と想いを馳せることが出来る印象深い旧道だった。
新潟県一般県道413号
大崩岩山線 旧道区間
完結。