新潟県一般県道373号
向山西山停車場線

堂坂トンネル旧道 第1部
「路傍の街灯」

2021年8月12日 探索 2026年4月12日 公開

路傍の街灯

緩やかな左カーブを抜けると、今度はこーんなに真っすぐの綺麗な道に変貌する。消えかかった白色のセンターラインの跡が、ここが旧道であることを物語っているが、ここまではそんなに大した勾配でもなく、別にトンネルを穿たなくても良かったんではないか?とさえ思えてくる。

それに、この道は旧道とは言えど、きちんと管理はされているようで、こんなに綺麗な路面をしている。通りやすくていいのだが、おかげで探索をしているという気分がいまいち盛り上がらなくて、あまりよろしくない。見たところガードロープもきちんと張られているようだし…ここはもしかして、今でも県道として機能しているのか?とさえ思えてくる。

なるほど、こんな急カーブがあるのか…。大型車が通行するには、このカーブは少々キツいかもしれない。だからトンネルが穿たれたのか。改めて旧道の線形を地図で確認してみると、この旧道上には何やら七つほどカーブがありそうで、その道形から想像するに、交通量はそんなに多くはなかったような気もするが…。現在のトンネルは通行する車の利便性のために掘られたようでもある。

辺りは休耕地のような広場が点在する。おそらくはこの道の沿線でいろんな農耕地が点在し、その昔には農家の方たちでにぎわっていたのかも。街灯があるところを見ると、人家もあったのかもしれない。

路肩にこのようなものを見つける。こりゃまた何とも懐かしい街灯だなぁ。今でも夜になると点灯しているんだろうか。こんな人通りのない山の中で、こんな昔ながらの街灯が点灯していたら…それはそれでなかなかコワい気がするのは私だけではないだろう。この辺、その昔に集落でもあったのだろうか。この辺は後ほど旧版地形図で確認してみたい。ここから見る限り、この街灯の下は集落の入口のような感じだったんではなかろうか…と勝手に思っている。

もう少し近寄って撮影してみた。うーん…電線も来ているようだし、奥の方には電柱らしきものも見えている。やっぱり、お家があったようだ。でないと、周辺に電話ボックスがあるわけでもなし(あったらあったで、それはコワいものが)、そうでないと街灯がある理由が見当たらない。こんなところに文明の跡。どのくらいの集落かわからないが、確かにここに人がいたと言うことを伝えている生き証人だと思う。…と言うことはこの街灯、今でも夜に点灯しているんだろうな。…点灯しているところを一度見てみたい気もする。

道幅も広く、大型車でも通れそうな道幅。ただ、いかんせん急カーブが多く、そういう面で通行には厳しかっただろう。この周辺の地形が要因の、同じ町であっても海岸部と内陸部に集落が分かれている事情が、こういう道を造る。そう、実はこの道、その海岸部と内陸部を結ぶ大事な道でもあったようだ。だから、今でもこんなに綺麗に管理されているのだろうか。

道の外側には深い森、今(2026年)だったら、その辺からヌッとクマでも出てきそうな雰囲気だが、探索した2021年のころはクマがそんなに増えていなかったころだ。そんな頃が懐かしい。

なんだろう?、この階段。…いけない、こんな階段はめちゃくちゃ惹かれてしまう(笑)。増して、階段の先がなんとなく拓けているんじゃないか?。ここはひとつ、この階段を上ってみたい気分でだったが、その先がきちんと草刈りがされているところを見ると、私有地の気がするので、あえて立ち入らなかった。なんで入らなかったんだ?と言う方もいらっしゃるだろうが、どうかご容赦願いたい。あたしゃ不法侵入なんぞで捕縛されたくない。

次回、旧道とは言え不思議なくらいに整備された道は、峠を越える。
その手前には、バスが通っていた痕跡が…?。

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