新潟県一般県道373号
向山西山停車場線
堂坂トンネル旧道
2021年8月12日 探索 2026年4月7日 公開
峠へ突っ込む道
新潟県一般県道373号向山西山停車場線。この路線、さしたる見どころもあまりないのだが、このトンネルは別。実は某ドラマの舞台になったトンネルなのだ。そのドラマが何なのかはひとまず置いといて、まずは位置関係の確認から始めよう。

これが今回の探索範囲、堂坂トンネル。新潟県の西山町、左側にちょこっと見えている海岸部、ここを走る国道352号から分岐して内陸部の山の方に少し入ったところにあるトンネルだ。この堂坂トンネルと旧道が、今回の主人公。道自体はそんなに険道でもなく、いまだ現役の道なので過度に荒れ果ててもいないが、この道はどうしても辿ってみたかった。それが今回の探索理由だ。

さて、早速で恐縮だが、現地。2021年の8月も下旬に差し掛かった21日。今でも覚えている。この日は非常に暑かった。この2021年の頃といえば、新型コロナウイルス感染症の真っただ中。私も何回目かのワクチンを打って、マスクを着けていたころだ。もっとも、探索中にはマスクは着けていなかった。暑いし、山の中だし、こんなところでウイルスもへったくれもないだろう、というわけだ。マスクを外したが故の解放感と、空気が美味しかったのを覚えている。それにしても、もうあれから5年近く経つんだなぁ。

振り返ってみると、こんな感じ。そのドラマのファンの方は、この風景を見ただけで「あぁ!あれか!」と思われるかもしれない。遠くに見える(たぶん)青看の交差点から左に曲がると、海に向かうことになる。ここに立って、この風景を見たときは、おお!、ここで撮影してたのか!と感激したものだ。
ところで、見ての通りこの県道は交通量はそんなに多くない。撮影時は道自体を全面通行止めにしたそうだが、そんなに影響はなかったのかもしれない。

まずは堂坂トンネルの銘板から。2002年11月竣工のトンネルだ。石を積み上げたかのような意匠が施されているが、見ての通りコンクリートに刻まれたものだ。このトンネルは2002年に竣工したわけだが、それまでは旧道の峠を通っていた。今回探索するのはその旧道だ。この道はもともと町道として着工したようだが、ほどなく工事中止となり、最終的に全通したのが昭和36年(1961年)という歴史を持つ、なかなか紆余曲折がある道のようだ。

さて、ここが分岐点。奥に走っているガードレールが設置されている道が、堂坂トンネルへ向かう道だ。ということで、今、私が立っている道が旧道ということになる。おそらくだが、右側の不自然に広く、セメントで舗装してある部分はもともと道だったのだろう。ここが道と考えると、道形がものすごく自然になる。山の一番高いところを避けて、このカーブで左側の少し通しやすそうなところに道筋をずらして、そこを狙って通したんだろうということがわかる。

山の中に突っ込んでいく旧道。路面の中央にあるセンターラインの跡(舗装の継ぎ目の上に敷く)が、旧道の雰囲気を盛り上げてくれる。右側にちょびっと見える脇道のようなものは作業道で、入ろうかなと思ったけどやめておいた。左右のデリネータの上についている赤と黄色の棒はスノーポールと呼ばれるもので、主に道路の路肩に設置される。この高さまでスノーポールがあるということは、この近辺はおおよそこの位の高さまで積もるのだろう。ここでは、およそ私の身長(170センチ)くらい高さがあった。
次回、峠を目指して進む旧道。
深い森の中を進んでいく。
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