新潟県一般県道207号
大栗田村上線

第14部「時間とともに」

2025年8月31日 探索 2026年2月16日 公開

時間とともに

夏休みに水遊びの川岸を過ぎて先に進んでいくと、こんな並木道が現れた。この清々しささえ感じてしまう並木道、ここは未舗装だったらよかったのに!と、つい思ってしまうのが道を趣味にする者の性と言うべきか。でも…舗装してあっても狭いと言うのが非常に心憎い。でも、こんな道をどこかで見たような気がする。どこだったけなぁ…。村杉温泉だったか…。まっすぐシャキッと伸びている杉の並木が実に美しい。ただし、花粉症の人は通ってはいけない。

ふと脇を見ると、こんなにいい雰囲気の未舗装の道がある(おっと、涎が(笑))。これが県道なら喜んで突っ込んでいくんだが、ここはたぶん林業を生業とされる方々のための作業道と見た。県や市、町管理の林道なら、必ず入口に林道の起点標や終点標があるはずだが、それがない。となるとやっぱり作業道だろうなぁ。入っていきたい気もするが…県道の探索はまだまだ先が長い。今日は、まず県道を優先することにしよう。…ううっ、それにしても後ろ髪ひかれる…。


そう言えば、懐かしき「おニャン子クラブ」派生ユニットで「うしろ髪ひかれ隊」ってのがなかったっけ?。確か…生稲晃子さん・工藤静香さん・斉藤満喜子さんのお三方だったような気がする。私は別にファンだったと言うわけではないが、実に懐かしい。いずれも35年前くらいだろうか。生稲晃子さんは国会議員(参議院議員)だし、工藤静香さんは木村拓哉氏の奥様だし、斎藤満喜子さんもご結婚されて芸能界を引退、息災でいらっしゃるようだ。


この29番カーブは「やまゆり」だが、この手前の28番カーブは「くろゆり」だった。この辺は「ゆり」シリーズらしい。「クロユリ」は高山に咲くシックな黒紫色の小ぶりな花(5-6月頃)で、「やまゆり」は低山・里山に咲き、豪華な白の大輪の花(7-8月頃)を咲かせるとのことで、その趣は全然違うようだ。いずれにしても、この辺に咲く花ではないようで、錆びたカーブミラーの支柱がなんとも痛々しい。

道を進んでいくと、橋に差し掛かる。橋自体はここも単純な桁橋だが、村上営林署が管理していたこの道。その道はどんな道だったのか、その当時の画像を見てみたい気もする。高欄は林道ベースの道でよく見かける(気がする)、丸い鉄棒と板を組み合わせた、簡単で強度十分な高欄。きっと重量も軽いんじゃないかと言う気がする。建造当時は「味気ない高欄だなぁ」と思われたかもしれないが、こうして時間が経つと時間の重みが出てきて、なかなか風格あるものになっているのが心憎い。

画像が非常に見にくくて申し訳ないが、銘板には「前橋営林局」(現在の関東森林管理局)と刻んである。村上営林署となっていないのが不思議だ。発注部署が違うのか、のちに橋を架ける必要が出てきて、村上営林署が担当したのか。道幅は非常に広く、大型車がすれ違いできるくらいの橋の幅を持つ。ただ、いかんせん橋手前の道が狭いので、橋だけ広くしてもあまり意味がなく、結局1台しか通れないじゃないかと言うことになっている。こういうところもなかなか面白い。この道を将来的に拡幅するつもりでいたのか、それともとりあえずではないが、将来的に拡幅の予定があるのでこの橋の幅になったのか?。

この橋の竣功は昭和40年12月。と言うことは、今年で(探索年の2025年で)60年か…。随分長いこと(私の年齢よりも更に長く)、この静かな山中に佇んでいたのかと思うと、結構ぐっとくるものがある。それも、冬には雪が山のように積もって、夏には灼熱の太陽に照らされ…。こういった、自分と同年代の道路構造物を見てしまうと、つい感情移入してしまうのは、あたしが年取ったということか。あーやだやだ(笑)。

次はもう一度橋を渡り、新潟県一般県道273号大栗田越後下関停車場線の起点の交差点にたどり着く。その交差点の前にある橋には…

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