新潟県一般県道207号
大栗田村上線

第13部「夏休みに水遊び」

2025年8月31日 探索 2026年2月11日 公開

夏休みに水遊び

「のあざみ」と「おみなえし」の看板を過ぎて先に進むと、橋の登場だ。見るからに単純な桁橋のようで、橋台の石組みの上端がそのまま車止めになっているようで、そこにデリネータが取り付けられているのが、なんとも良い。また、高欄はガードレールで代用されている。これだけで何となく予想はついたが、高欄に取り付けられているかもしれない橋名の銘板を確認してみよう。
…と、その前に「のあざみ」はいいとして「おみなえし」とは何ぞや?と言うことで調べてみた。「おみなえし」と言うのは「女郎花」と書くらしい。面白いのは「おとこえし」(男郎花)と言うのもあって、女郎花の黄色い花と違って、男郎花の場合は色が白く、どことなく逞しいんだそうな。思わず「ほぅ」と言ってしまった。

なんだか、かなり強引に取り付けられた感のある銘板。ガードレールの凹みに合わせるように、銘板の上下が変形しているのが、なかなか心憎いではないか。肝心の橋名は「三協橋」。おそらく「さんきょうばし」と読むのだろうが、この橋はいかにも簡素な橋の造りで、質実剛健というような気がする。この道、道の造り方やこの橋の様子からして、もしかして…と言う思いもあるのだが、それはこの道を調べていけば、おのずとわかるような気がしている。まずは先に進んでいこう!。

やっぱり!

「三協橋」と記された銘板が取り付けられていた高欄の、反対側の高欄を見てみると…ありました!。この道の架橋当時の管理者が明らかになった。その管理者は「村上営林署」。現在の「関東森林管理局下越森林管理署村上支所」。やっぱりこの道の前身は林道だった!。まぁ、この道のここまでの様子を見ていれば、何となくこういった結果の想像はついたが…。今まで見てきた、山を削ったような道の造り方。その途中で見た、まるで幽玄郷みたいな道の風景…。これが林道だ!と言う景色の決まりはないと思うけど、それらしさが色濃く現れた道だった。せっかくなので、他の銘板も確認しておくとしようか。

この銘板で、この橋の正式な名称が明らかになった。思った通り(というか、それ以外に読みようがないじゃないかと言う気もするが)、「さんきょうばし」だった。それにしても、なかなか年季が入ったガードレールだなぁ…。何となく開通当初に設置されたものかな?と言う気がする。だって、こんなにこってり錆びたガードレールなんて、そうそうないよ?。廃道の設置されているガードレールを除いては。
もしかすると、開通当初はもっと立派な高欄があったのかもしれない。で、補強工事か何かの際に、このガードレール仕様になった…とか。

おお!川の底まではっきりと見える清流、森に囲まれた川の美しさ、そのすべてがここにあるような気がする。綺麗だねぇ…。この美しい風景が後々の世代にちゃんと受け継がれますようにと、心から願う。やっぱり、この山や川を大事にしないと、海の水も次第に痩せていくもの。この川にはいろんな川魚がいるのかなと、橋の上から川を覗き込んでみるが、元来の高所恐怖症が災いして、すぐに顔を引っ込めてしまったのはナイショだ。

この、夏休みにでも思わず水遊びしたくなる川岸。危ないというのはわかっているが、早朝からテントを張って、のんびりと釣りしたいと思ってしまう。ここで一日ボーっとしたいなぁと思うのは私だけではないと思うが、どうだろう?。
ただ、ここで釣った魚を焼いたりしてると、その辺からクマが「こんにちは」とやってきそうな気もしなくもない。

次回、最後に現れる美しい並木道、気になる脇道、
そしていよいよ最後の橋へ。

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