新潟県一般県道207号
大栗田村上線

第12部「森と川と道と」

2025年8月31日 探索 2026年2月6日 公開

森と川と道と

いやぁ、絶景ですなぁ…。この、山の斜面に木がポロポロと生えている風景。なんだか上からサルが降りてきそうだが、幸いにも降りてくることはなかった。左側は相変わらず、この県道に寄り添って進んでいる門前川。雨は降っていないのになぜか濡れている路面。私がここを訪れたのは8月の終わりの日。幸いに晴れていたが、やはり斜面からの出水や、靄(もや)などで湿気が非常に多く、この斜面も岩肌が露出していて、ゴツゴツとした岩肌が見えているはずなのだが、その表面に苔が繁殖してこのようになんとも味わいのある風景になっている。そんな左カーブを過ぎていくと…

カーブミラーの支柱に取り付けられていた、この道でおなじみの看板は「らべんだあ」。ラベンダーと聞いて私の頭の中に浮かんでくるのは北海道富良野市。ある意味ありきたりだなぁと思ってしまうが、ラベンダーは私の好きな花でもあるので、なんだか親近感を覚えてしまう。…それにしても、なんだかこの看板だけ妙に傷んでいるのは気のせいだろうか。なお、ここでも周囲を探してみるも、ラベンダーは生えていなかった…。

この道は二度門前川を渡る。だが、ここは県道が渡る地点ではなく、橋が架かっていたのか定かではないが、画像のアングルから見ると橋の上から撮影しているようだ。だが、なぜかその橋を撮影しておらず、橋名は不明だが、そんなに特異的な橋でもなく、単純な桁橋だったように思う(これがトラス橋などであれば、私のことだからはしゃぎ回って撮影しているからだ)。その橋の上から門前川をじっくりと眺めてみる。左側にガードワイヤーのエンドが見えているので、あそこが道だ。その道の真下の川岸は護岸工事がされているが、それは一部だけ。右側は旧来の川の岸辺がそのまま残っている。私は田舎育ちなので、自宅の近所の川はこのような岸辺ばかりで、友人と釣りをしていたような覚えがある。この門前川にもさまざまな川魚がいるだろうから、釣り糸を垂らすかしてみたいものだ(遊漁券が必要な場合もありますので、地元の釣具屋さんに確認してください)。


さて、久しぶりのマウスオーバー。最初の画像は23番カーブの草花「むらさきしきぶ」。これはシソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、果実が紫色で美しいのでこの名前が付いたらしい。このイラストを見たときは正直「???」だったが、家に戻って調べてみたら、この植物が自宅の庭に生えていたという…

この辺はカーブが連続していて、23番カーブのムラサキシキブを過ぎると、次は24番カーブ「うめ」。これはもう誰でもご存じであろう、あの「梅」のことだ。梅と言えば和歌山県。個人的な話になるが、私が前職で大阪に住んでいた際には、阪和自動車道から湯浅御坊道路を使って、和歌山県によく足を延ばしていた。春になると梅の花を見に、よく南部梅林に行っていた。その時にはまだ道の趣味はしていなかったのが、今となっては悔やまれる。廃道や旧道がいっぱいあったのになぁ…。

どう?綺麗でしょ?。

ここの一押しは、路肩に続いている倒れかけたガードワイヤーの支柱だろう。倒れた原因は…雪だろうか。右側の斜面の上から雪が落ちてきて、ガードワイヤーが雪庇防止の役目を果たして門前川に落ちるのを止めていたりとか…。あるいは除雪が原因で路肩側に雪が集まりすぎてしまったか、かもしれないな。集めた雪が支柱を曲げちゃったのかもしれない。そうでなければ、あまり考えたくはないが、路肩が落ちてるとか、どなたか刺さってしまったか、とか…。で、ここを過ぎて先に進むと…

これはどう見ても斜面を削って道を通しただろう!と、思わず口に出てしまうような、道の造り方だ。右上部が斜面になっているので、その斜面を左下部と合わせてみると、ぴったりと角度が合ってしまう。その右側の法面は、吹付けコンクリートだろうか、ガッチリと固められているようにも見える。やっぱりここでも湿度が高いのか、その法面の表面は鮮やかな緑の苔で覆われていて、まるで本物の岩肌のように見える。ここまで苔に覆われるまで、随分と長い時間がかかったのだろうが…。

それにしても山深い。ここまで県道を通したのは、やはり大栗田集落のためだろうが、この道が完成するまで大栗田集落の方々は冬などはどうしていたんだろう?。雪に閉ざされてしまうはずなのだが…。

次回、森と川に寄り添われたこの県道が
開通した当時の道の種別が明らかになる!…はず。
この道は最初から県道として造られたのか、それとも…?

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