新潟県一般県道207号
大栗田村上線
第11部「落石注意注意♪」
2025年8月31日 探索 2026年2月1日 公開
落石注意注意♪

幽玄郷の中を進んでいくと、20番カーブのおなじみ草花をモチーフにした看板が現れる。今回は「ねじばな」。
あまり草花に詳しくないので調べてみると、「ねじばな」とは、湿っていて日当たりの良い、背の低い草地に良く生育する草花で、花色は通常は桃色。小さな花を細長い花茎に密着させるように多数つけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「ねじれた花序」が和名の由来で、「ネジレバナ」、「ネジリバナ」、「ねじり草(そう)」とも呼ばれる事もあり、右巻きと左巻きの両方がある。中には花序がねじれない個体や、途中でねじれ方が変わる個体もある。この花はラン科に分類され、ラン科の植物では珍しく、芝生や土手、都市公園等の人間の生活圏に近い所で普通に見ることができるが、ともすれば花の綺麗な雑草として扱われ、芝刈り機で刈り取られてしまったりする。
新潟でも生えてるのかなぁ…。見たことがあるような、ないような。でも、なかなか美しい草花で、この道を通らなければずっと知らなかっただろう。道はいろんなことを教えてくれる。

左側に流れる川が門前川。すこし靄(もや)がかかっているのがおわかりだろうか。さっきはこの靄(もや)が大量に道に立ち込め、幽玄郷になっていたというわけだ。さっきの地点からここまで進んできたが、より一層道は狭くなり、車1台が通るのがやっとの道幅になってきた。右直角、左直角の私が大好きな道の風景だ。斜面の表面をびっしりと覆っている苔が、この場所の湿気の多さを物語っている。実際、少し車から降りて(後続車や対向車が来ないかとドキドキしながら)あたりを少し歩いてみたが、湿気がすごかったのを覚えている。

少し進むと、こんなに素敵な道が。少し手前のさっきの風景とは違って、今度はものすごく穏やかな道の風景。こんなところを散歩すると気持ちいいだろうなぁと思ってしまうが、目の前をクマさんが横切ってしまいそうという気もする。まさか、上から「シカども」がやってきたりしてね。
右側の斜面の雰囲気が実に美しく、穏やかな雰囲気が素晴らしい。冬季通行止めの間に雪で崩れることもあるだろうが、この道はぜひ復活してほしい。
おや?。斜面の手前は…橋のようにも見えるが…確認してみよう。

これは…橋か?。見たところ、山側に流れている沢が川に注ぎ込むところで、道を横断している。この沢を渡るために、この県道に橋…いや、ボックスカルバートが置かれ、橋の役割を果たしているようだ。少なくともデリネータでも立てておいた方がいいんでないか?とも思ってしまうが…。落ちたら終わりだぞ、これ。でも、この道らしくていいけどね。

左側の路肩に立つ「落石注意」の標識。その下に補助標識がついていて「注意」とある。その補助標識の字体もなんだか古めかしくて素敵だが、この標識だと意味が「落石注意注意♪」となる。なんだかノリがよくて、私は好きだ(笑)。
雨も降っておらず、空も晴れているのに路面は濡れていて、路面の枯れ葉が濡れていて、いかにも滑りそう。やっぱりこの道、湿気が多いんだろうなぁ。車でもスリップに注意だが、バイクや自転車の二輪でも滑りそうになるから、本来なら「すべりやすい」の標識も必要なんじゃないかと思うのだが…。

いいねぇ、この道。山と川に挟まれた狭い空間を進んでいく道。苔が多いなぁ…。木々の隙間から見える太陽が眩しい。それに、斜めになってしまっているガードロープの支柱が、この道の冬を物語る。こんなに斜めになって今にあるということは、原因は雪だな。右の山側の斜面は直角の90度に近いが、滑り落ちてきた雪が路面に落ちてきたか、除雪の際に曲がってしまったか…いずれにしても、山あいの県道あるあるの光景だ。人が立ち入らない冬に、自然に還る道。自然は驚くべき復旧力で、人間が切り開いた道を元の姿に戻そうとする。
次回、ラベンダーとムラサキシキブ
紫繋がりの看板が続く
大栗田の集落を目指せ!
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