新潟県一般県道207号
大栗田村上線
第1部「夏休みの子供たち」
2025年8月31日 探索 2025年12月3日 公開
夏休みの子供たち

丁字路の設置してあった、「大栗田→」の看板を素直に右折し、街中(と言うか集落の中)を抜けると、こんなところにやってくる。左を流れるのは三面川水系の門前川(もんぜんがわ)だ。実はこの門前川、この県道207号の起点である大栗田集落の付近が源流となっていて、この川と県道は切っても切れない関係にある。この大栗田集落はもう一本、一般県道273号大栗田越後下関停車場線の起点にもなっていて、なんとなく昔は重要な集落だったのではないかと思ってしまうが…

ひとつ前の画像で小さく写っていた、なんとなく雰囲気のある橋の近くまでやってくる。この橋は村上市道の橋になるようで、実に地味な橋だったが、橋に取り付けられた低く簡素な高欄が、どこにでもあるような田舎の風景に彩りを与えてくれる。夏休みになると、昔はこの橋の上で小学生くらいの子供たちが遊んでいたのだろうか。もしかすると虫取り網なんかも持っていたかもしれない。小学生くらいの子供たちが、夏休みにその辺を走り回って遊ぶ古の風景が目の前に蘇るようで、非常に楽しい。

今回も探索は車で行っているが(今年はクマがすっごく多いしね)、脇を流れる門前川の景色に目を奪われることが多数あって、少々困ってしまっている。針葉樹、広葉樹入り乱れる林の中を流れる門前川。この川は村上市の下渡大橋付近で三面川と合流して程なく日本海にそそいでいるが、きっと山の栄養たっぷりな水なんだろうな。こうした山々から溢れる栄養素が海に流れ、海の幸をもたらすもので、そのまますぐに鮭や牡蠣になる…とは言わないが、少なくとも「笹川流れの美味しい塩」になっていることは間違いないだろう。
…なんだか、鮎もいそうだなぁ…(←食い気優先(^^;)
ちなみに。この川が三面川に合流する直前に架かっている橋の名前が「わかあゆ橋」。やっぱり鮎がいたか!(←やっぱり食い気)

県道を辿っていくと、右側に広場?のような場所があって、この画像はそこから門前川を覗き込んで撮影したものだ。私が小さい頃は田舎に行くとこんな川はあちこちにあって、そこで遊ぶ子供たちの姿もあちこちに見られたもんだけど、今はほとんど見かけなくなってしまった。水害と言うことを考えると護岸を整備したりしなくてはいけないんだろうけど、そうした整備された川の風景を見るたびに、少々寂しく思ったりするのも確かだったりする。

さて、県道に戻って進んでみる。この微妙に狭いんだか広いんだかわからない道幅の道が、この先しつこいまでに大栗田まで門前川と進路を共にする県道207号だ。いいねぇ…この雰囲気。左に針葉樹、右に広葉樹、そこら辺からヌッとクマが出てきそうな感じ。いやぁ、田舎道の県道だなぁ。ところで、左に生えている杉林は植林のような気がする。この木たちもやがては伐採され、どこかの家に木材として使われるのだろうか。この木がここまで大きくなるのに、どのくらい時間がかかるのかと言うことを思うと、気が遠くなる想いだ。

左側に杉林を見ながら先へ進むと、こんなところに出た。いいじゃん!。この右側に走る水路が私の注目を引いた。一見すると側溝のように見えるがそうではなく、これは水路だな。実は私は道の他にも、こうして道端や山の中を走る水路が好きだったりする。対して県道は水たまりがありぃの、路面が荒れてたりぃので、なかなか面白い道だ。先の方には木々で出来た森のトンネルも見える。いい道だねぇ。
次回、門前川に沿って山の中を進む県道を
追いかけていく。
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