旧制道路標識

2018年7月1日 探索・2018年7月25日 公開

今回は小ネタ。
先日、私は十日町市で所用のついでに、空いた時間を利用してある県道(178号とだけ言っておこう)と戯れていたのだが、その途中で偶然だがこんな標識を道端に見つけた。

これは!
旧制道路標識ではないかっ!

この標識は自動車通行止の標識。私製標識かな?とも思ったが、それにしては出来が良い。それに懐かしささえ感じられる標識。何となく心惹かれて撮影したが、気になって調べてみると昭和25年から昭和38年の13年間しか使用されなかった標識だった。
今までよくぞ残っていたものである。この絵柄はジープを横から見たもので、このあと昭和38年に道路標識令が改正になり、車を正面から見た今の形式のものに変わって現在に至る。

これは現在の標識。この標識は普段あまり見かけるものではないが、ここに描かれている車は、どことなく古めである。
何となく顔のように見えるのは気のせいか(笑)


廃道や旧道を辿っていると、たまにこんな旧制道路標識にも巡り合う。
その時代に暮らした方々が目にした、その時代の標識を見ると、旧道に往来があった当時が偲ばれる思いがして嬉しくなる。これも、旧道を巡っていると起きる、私が大好きな瞬間である。